かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

独房行き

2016年05月05日 | 今日のワタシ
連休中は充電に徹している。

最初の三連休は、一度だけ会食に出ただけで、部屋にずっとこもりきり。

4月は色々と新しい仕事に追われ、それなりに気が張っていたらしい。
遊びに出かける気分にはまったくならなかった。


実は、連休直前、職場のデスクが変わることが判明した。
大部屋住まいから個室住まいに昇格。
ハードな中間管理職へのせめてものご褒美というわけだ。

しかし、担当者から案内された部屋は、昇格のご褒美とは言い難い「ねずみ色の独房」だった。

一昔前の、ねずみ色のスチール性の本棚と書類収納キャビネットが狭い部屋の壁を覆っていて、幸い小さな窓がひとつあるものの、その前には耐震対策の太い柱がたちはだかっている。
部屋の隅に同じ色の錆びかけた事務机がひとつ置いてあることで、そこが倉庫ではないということがようやくわかるといった感じ。

今の大部屋デスクはファブリック性の壁が付いたユニット型で使い勝手良く、居住空間は狭いながらも、気分は落ち着いた。
今どきの事務机は触っても冷たくない素材でできていて、それが私達の職場環境の改善にどれほど寄与していることか。
引出しを開けるたびにガチャガチャキーキーとうるさい冷たいねずみ色のスチール机に再会して、再認識した。


連休はこの冷たくて暗い独房への引っ越し作業に追われて終わるのか、と考えたら気が重くなって、出かける気がまったくなくなったというのが実情である。


職場で引っ越し作業をしなくてはいけないと考えたら、不思議と急に自宅の部屋のごちゃごちゃしたところが気になりだして、プチ断捨離を兼ねた部屋の片付けを始めた。

捨てる作業を始めると、再利用欲がふつふつとわいてくる。
いったんは捨てることにした古い綿毛布。
個室なら人目をはばからず昼寝ができると考え、お昼寝用ブランケットに再生することにした。

風呂敷として使うしかなかったレトロな高給ブランドのピンク色スカーフであるが、擦り切れた部分で切断した毛布に縫いつけたら、二種類の肌触りが楽しめるブランケットに生まれ変わった。


ねずみ色の独房のほうは、デスクにスタンドのライトもなかったため、どこかに使わなくなったものが転がっていないか財務課に問い合わせたところ、不審に思ったのか、部屋を見に来てくれて、少しは住みやすくなるように手助けしてくれることになった。

一人で悩まずに、ひとに言ってみるものだ。
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