電話が鳴ると、たいがい嫌な気分になる。
電話のほとんどが職場から、あるいは変な勧誘だったりするからだ。
金曜日の午後4時頃、父から電話があった。
たまたま代休で、久しぶりに帯教室にいた時であったけれど、普段は働いている平日の夕方である。
普段めったに電話などしてこないし、両親も高齢になったから、どっちかが倒れたとか、親戚の誰かが死んだとか、そんなことで連絡してきたんじゃないかと、悪いことをつい想像してしまい、ドキドキしながら電話に出る。
「いい知らせと悪い知らせがある」
かなり興奮した様子の父。
甥っ子が一浪している受験生だったから、すぐにピンときて、合格したのはいいけれど、どこか遠くの大学に行くことになった、とかいう話かなと思った。
話を聞くと確かに甥っ子が希望の大学に合格したということであったが、なんと姪っ子に子供ができちゃったというのだ。
ちょうど一年前、数年ぶりに姪っ子と甥っ子に会って一緒にご飯を食べた時、姪っ子にカレシがいることは聞いていた。
あまり詳しくは聞かなかったけれど、子供の付き合いではないことは容易に想像できた。
父は興奮しているせいで話にまとまりがない。
『それで結局なに?』とか、『そんな細かいことはどうでもいいから』とか、口をはさんで話を整理しながら聞いてわかったことは、その付き合っていたカレシとの間にできた子供のようで、予定日は9月で、若い二人の親同士はすでに顔を合わせたということらしい。
両親にしてみればひ孫、弟には孫ができるわけである。
おめでたい話であるが、しかし姪っ子も、その相手もまだ医大生。
他にも手放しで喜べない事情が色々とあるようで、いい知らせとは言えないのはそういうことか。
弟とはこのことに関してまだ直接話をしていない。
彼には来年大学受験を控えている息子がもう一人いる。
これからまだまだ大変だろうなと思うのではあるけれど、父にはおじいちゃんおばあちゃんが先頭に立って大騒ぎすることではないでしょうといさめて、電話を切った。
周りでは、ずいぶん賑やかな春になっているようである。
電話のほとんどが職場から、あるいは変な勧誘だったりするからだ。
金曜日の午後4時頃、父から電話があった。
たまたま代休で、久しぶりに帯教室にいた時であったけれど、普段は働いている平日の夕方である。
普段めったに電話などしてこないし、両親も高齢になったから、どっちかが倒れたとか、親戚の誰かが死んだとか、そんなことで連絡してきたんじゃないかと、悪いことをつい想像してしまい、ドキドキしながら電話に出る。
「いい知らせと悪い知らせがある」
かなり興奮した様子の父。
甥っ子が一浪している受験生だったから、すぐにピンときて、合格したのはいいけれど、どこか遠くの大学に行くことになった、とかいう話かなと思った。
話を聞くと確かに甥っ子が希望の大学に合格したということであったが、なんと姪っ子に子供ができちゃったというのだ。
ちょうど一年前、数年ぶりに姪っ子と甥っ子に会って一緒にご飯を食べた時、姪っ子にカレシがいることは聞いていた。
あまり詳しくは聞かなかったけれど、子供の付き合いではないことは容易に想像できた。
父は興奮しているせいで話にまとまりがない。
『それで結局なに?』とか、『そんな細かいことはどうでもいいから』とか、口をはさんで話を整理しながら聞いてわかったことは、その付き合っていたカレシとの間にできた子供のようで、予定日は9月で、若い二人の親同士はすでに顔を合わせたということらしい。
両親にしてみればひ孫、弟には孫ができるわけである。
おめでたい話であるが、しかし姪っ子も、その相手もまだ医大生。
他にも手放しで喜べない事情が色々とあるようで、いい知らせとは言えないのはそういうことか。
弟とはこのことに関してまだ直接話をしていない。
彼には来年大学受験を控えている息子がもう一人いる。
これからまだまだ大変だろうなと思うのではあるけれど、父にはおじいちゃんおばあちゃんが先頭に立って大騒ぎすることではないでしょうといさめて、電話を切った。
周りでは、ずいぶん賑やかな春になっているようである。
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