「恋する女性は美しい」といった言葉を、ちまたではよく耳にする。
恋をするとエストロゲンが盛んに分泌されるので、その影響で体つきが女性らしく丸みをおびて、肌や髪に艶が出るから、といった解説がされているものが多い。
それが本当なら、エストロゲンの分泌がストップしてしまった更年期以降の女性には、恋の美容効果は期待できないのか?
ふと、そんなことを思った。
美容効果を期待して恋愛や性行為をするなんていう本末転倒的なおバカな考え方はしたことがない。念のため。
そもそも閉経したら、もう、誰かに恋をして毎日ときめくなんていう日は、もう二度と巡って来ないと思っている女性(に限らず?)は多いのではないか。
更年期を乗り越えた女性は、心とからだが元気になって、人世の「黄金期」を迎えるのだそうだ。
婦人科系分野ではよく使う言い回しらしい?
相対的に男性ホルモンが優位になるので、その影響で集中力ややる気がアップし、エネルギーに満ち溢れ、行動的になるのだという。
たしかに、長年付き合わされた月経に伴う様々なわずらわしさからやっと解放されるので、それだけでも身も心も軽やかになる。
旅行や遊びの計画をたてて、まず気になるのが、月経期間中とぶつかるか否かだった。
エストロゲンが分泌されなくなると、筋肉量や骨量が減りやすくなる。
また、血液中のコレステロール値が上がりやすくなるのも、自分で確認済み。
生活習慣病のリスクが上がるというデメリットは大きい。
けれど、男性ホルモンの影響で、やる気がみなぎるのであれば、これを活用しない手はない。
幸い、ジムに行かないと気持ちが落ち着かないと感じるくらい、運動の習慣がついた。
コロナによる長いマスク生活を経て、これまで以上に化粧が簡略化されたことは、よけいな化学物質を肌になるべく接触させなくなったとポジティブにとらえている。
苦難な時期を乗り越えて解放された今の気持ちを大切にして、食事や内面的美容に気を配って、今こそ自己ケアにいそしもうと思って取り組んでいる。
短い黄金期は、だれにも邪魔されたくない。
いや、邪魔をするとしたら、他の誰かではなくて、この自分自身かもしれない。
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