♪ 太陽がいっぱい光輝く日
すべるように小舟一艘が気持ちいい青い海を進む
すべてが夏で愛が生まれる
休まずに海をすべりゆく小舟の中で
知らず知らずに私たちの歌が海と太陽から生まれる
真っ青な日の光の中で小舟にキッスをして
日が傾く頃 海から戻る
小舟がゆられるたびに
青い海と青い島々を歌う気持ちに誘われる
そして小舟と愛が歌にのってすべる
すべては平和 まわり全体が
静かな夏をもたらして
小舟が進み 日暮れがせまる
小舟が進み 日暮れがせまる
※ O Barquinho 和訳 『ボサ・ノーヴァ詩大全/坂尾英矩』より
真夏の夕方、海に行くと
ボサ・ノヴァの名曲 『O Barquinho(小舟)』のメロディーが
波の音をバックに海と太陽が口ずさんでいるかのように聴こえてくる。
今宵は、夏の海に似合う南フランスのシャルドネ姫とランデヴー
☆シャルドネ姫と夏のお友達
☆filature chardonnay 2012 / Dom. Saint Hilaire
南フランスはラングドッグ=ルーション地方の生産者ドメーヌ・サン・ティレールの極めものシャルドネ姫です。樽熟成のシュール・リー10ヶ月のどっしり果実味がギュギュッと詰まっています。
肌色は輝く黄金色。香りはおとなしめの柑橘系。テイストは蜂蜜味が先にふわっときて柑橘系の酸味が果実味と一緒に口の中に広がる魅力のシャルドネ姫です。
☆ポテトサラダ(味噌バター味)&炙りベーコン
茹でたジャガイモに、白味噌(甘口)、だし汁、みりん、そしてバターを混ぜてのポテトサラダ。ベーコンは厚切りで網焼きにして脂を落としてのトッピング。味噌バターとジャガイモが合う以上にシャルドネ姫との相性は最高です。
ここでの楽しみは、ジャガイモをつぶしながら味付けをしていきます。そのつどシャルドネ姫との相性を確認、そりゃ、相性がいいから出来上がったんで美味しいのに決まっていますよね。
☆帆立貝のアボカド・バジルソース
アボカドのバジルソースとシャルドネは溺愛関係なくらい深いです。今回の帆立君は、悪くはないんですが、この溺愛関係にかかわることができなかった感じ。
☆赤エビの塩茹でのズッキーニ・ライムソース
ズッキーニをすりおろしてライムジュースを合わせたシンプルなソース。この水気を含んだ爽やかテイストが赤エビの風味にピッタリ。そして、シャルドネ姫との呼吸もピッタンコ。
ボサ・ノヴァといえば『イパネマの娘』、『シェガ・ジ・サウダージ(1958年ボサ・ノヴァの幕開けの曲)』が有名ですが、今回紹介する『バルキーニョ(小舟)』は1961年ブラジル歌謡界の女王マイーザがヒットさせています。他ナラ・レオンとか多くのミュージシャンが歌っています。でも、自分はこの歌にはまったく心が揺れなく、レコード、CDを持っていましたが棚の聴かないエリアに常駐していました。
ところがこの女性歌手の歌ったのを聴いたとたんこの曲に恋をしました。(いつもながら単純)。夏のジリジリした夕暮れの陽差しの中、海に浮かぶ小舟に乗った恋人同士。静かな夏の海にゆっくりと小舟が進む。あ!この世界だ!!と叫ばないけど、叫んだ気になりました。
何回も聴くうちに、わかりました。太陽と海と恋人たちの心地よいボサ・ノヴァのリズムがつくる楽しい時間じゃなくて、太陽と海と恋人たちがつくるのどかな時間が自分の心を揺らしたのだと、日本人的な感覚かも。
いつもながらの自分の思い込みですが、その思い込みの歌声です。
「小舟 / アン・サリー」
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♪Ann Sally(アン・サリー) O Barquinho(小舟)
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