シャルドネに恋をして

一房の葡萄に恋をした酔っぱらいの一人言

今宵のお気に入りはステンレス・タイプ?樽タイプ?

2017-11-03 22:29:59 | シャルドネ

 シャルドネの魅力は何?

 ワインは生産国・地域のテロワールが魅力を造り出しますが、シャルドネがもっと魅力を発揮するのは、発酵、熟成方法であります。ステンレスタンクを使うか、樽を使うか、またはステンレスと樽を入れ替えして使うなどして造り手の想いが瓶の中に詰め込まれ、素晴らしい魅力を醸し出してくれます。

  今宵のシャルドネ姫は、同じ価格帯でフランス生まれのステンレスタンク育ちとチリ生まれの樽育ちの生まれた国と育ちかたが違う魅惑のお二方と戯れています(*^^*)

 

 

 

 

 ☆ドメーヌ・クードレ・シャルドネ VS カリテラ・トリビュート・シャルドネ

 

○ ドメーヌ・クードレ・シャルドネ

 南フランス・ラングドック生まれのステンレス・タンク熟成。濃い金色に柑橘系のレモン、グレープフルーツの爽やかな香り。口に含むと真直ぐな酸味が最初に届き、ちょっとねっとり感があり、あとに青臭さを残すナチュラルなシャルドネ娘です。

 

○カリテラ・トリビュート・シャルドネ

 南米チリのカサブランカ・ヴァレイ生まれのフレンチ・オーク樽育ち。緑がかった濃い色合いで、アプリコットの核果実系の香り。トロピカルフルーツの果実味あふれる酸味とミネラル感があるテイストで、心地よい酸味の余韻を残す。

 全くタイプの違うシャルドネ姫のお二方です。

 

 

☆鯛のカルパッチョ

 

○ ドメーヌ・クードレ・シャルドネ:ステンレス・タイプ

 爽やか酸味と鯛の味をそのままキープであっさりマッチ。バジリコペーストをつけると余韻にバジリコの苦味を感じるのでつけないほうをオススメ。

 

○カリテラ・トリビュート・シャルドネ:樽タイプ

 熟した果実味が鯛の旨みを包み込み、2つのテイストが交わった心地よい味わい。こちらもバジリコペーストをつけないほうがいい。

 

 

☆イカ&オクラのオリーブオイルかけ

 

○ ドメーヌ・クードレ・シャルドネ:ステンレス・タイプ

 イカとオクラのネトネト感にシャルドネ姫の酸味が加わると、歪んだ性格を真直ぐさせる。余韻にオクラの種の苦味が浮き出るが守備範囲内。

 

○カリテラ・トリビュート・シャルドネ:樽タイプ

 トロピカルフルーツの味わいにシャルドネ姫が参加すると、オクラのテイストのせいか少しずつ青臭くなるが、その奥から薄っすらとトロピカルフルーツの甘い余韻が浮き出てくる。

 

 

 ☆鶏モモ肉のレモン塩揚げ

 ○ ドメーヌ・クードレ・シャルドネ:ステンレス・タイプ

 レモン風味を主張している鶏モモ肉に、シャルドネ姫の酸味が追い討ちをかけ、美味しさ倍増! 

 

○カリテラ・トリビュート・シャルドネ:樽タイプ

 鶏モモ肉のレモン風味はシャルドネ姫が参加しても、そのままキープしたかと思いきや、すぐに姫のトロピカル・テイストがあらわれ、別のテイストに変化させ盛り上げてくれる。

 

 ☆ゴーダ・ポワブル・チーズ(数種類の胡椒入り Hisadaのオリジナル)

 

 ○ ドメーヌ・クードレ・シャルドネ:ステンレス・タイプ

 スパイシーなゴーダチーズのテイストをそのままキープ。全く気を使わない幼馴染と出会う関係のシャルドネ姫。

 ○カリテラ・トリビュート・シャルドネ:樽タイプ

 こちらも、そのままキープしたかと思ったら、シャルドネ姫と一緒に咀嚼しているとミルキーな味わい、新しい出会いに一目ぼれ状態になってきた。 

 

 今回の料理と姫君たちとの相性は、ステンレス・タイプの姫は料理のテイストをナチュラルに引き合わせてお互いの魅力をキープさせていた。樽タイプの姫は、出会ったとたんに絡み合い新しいテイストに生まれ変わった。 両シャルドネ姫たちの”完全な愛”を心地よく受けとめご満悦しています!

 

 今宵の楽曲は、ブラジル・サンバ界の巨匠のネルソン・カヴァキーニョの”完全な愛”で。

♪Nelson Cavaquinho -- Amor Perfeito

 



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