シルバーと言う金属は変色してしまうのが宿命です。
ですが簡単に綺麗にする方法も確立されています。
一番簡単なのが拭くです。それだけで元の色を取り戻す事もできる場合があります。
変色が黒くなる前のイエローゴールドの様になることがあります。
この程度の変化なら多くが拭くだけで元の色に戻ると思います。
次が黒に近い茶色〜黒になると拭くだけでは色は落ちません。
やはりそこまで変色すると色々な溶剤等が必要になります。
そこで都市伝説的に歯磨き粉で磨くなどありますね。悪くないです。研磨剤が入っている物だと
それで表面をこすれば表面の変色は削れて綺麗になるということですね。
ただ気をつけて欲しいのが研磨剤で削って綺麗にするということで、表面の艶が無くなることがあります。
すでに何十年も使われ傷だらけの指輪なんてのはむしろ艶が出るかもですが、艶のある綺麗な表面だった物
はすりガラスの様になるかもしれないので気をつけてください。
ただ、歯を磨く程度の弱い研磨剤なので本当に黒くなった物は落ちないことの方が多いです。
努力の割に効果がない方法です。
次にホームセンターなどで手に入る金属クリーナー(ピカール等)
これもかなり落とす力があります。ただこれも溶剤に金属粉を含ませた
研磨剤に近いものが多いですので歯磨き粉よりはマシという感じです。
ただ歯磨き粉も金属クリーナーも拭いた後白い粉状に残ることが多いので2度手間になることに
なります。
そして本題のシルバークリーナーです。シルバー専用のクリーナーです。
当店ではアンクルビルのサラサラの液体式とハガチーの溶剤を染み込ませた布製を扱っています。
液体式はボトルの入っているので口から入ればドボン浸けで色が戻ったら出して水洗い。入らない場合は綿棒などで液をしたして
それで軽く擦って変色が戻れば水洗い。液体が被体に残らない様にしてください。
布製は溶剤が染み込んでいるので、そのまま色が戻るまで拭くだけです。最後に肌が敏感な方は磨き後水洗いまたは
綺麗な布で拭きあげてください。
これらのものには研磨剤が含まれませんので、表面の傷が消えたりはしませんし、垢や油汚れなどを落とす効果も
ありません。なのですごく汚れている場合まず中性洗剤等とブラシで汚れを落としてから作業するとより効果的です。
液は液が無くなるまで使い続けることができますし、布も触るのも嫌という真っ黒になるまで拭き続けることができます。
一本、一枚持っていれば家庭で使うのならかなり使い続けることができるでしょう。
液体式と布製ではちょっと用途が違うのでもう少しご説明します。
指輪やスプーンなどがっちりした物は布で拭いても変形などは少ないでしょうが、
小さいピアスや小さいペンダントや細いチェーンは布でグイグイ拭くと壊れたり切れたりします。
まして使い込まれた古いチェーンは気をつけてください。すでにチェーンの金属同士が擦れていて
切れやすくなっています。それで人の力で拭いたら簡単に切れてしまいますのでそう言う物こそ液体式が有用です。
当店では基本チェーンは液体式を使います。
ただし、インディアンジュエリーなどの陰影を出すため黒く燻されているジュエリーなどは液体式に
浸けてしまうと黒いところも取れて全部同じ色になってしまうことがありますので、そう言うデザイン
の時は布を使って光らせたい表面だけを磨く様にした方がいいでしょう。
最後に注意点です。
このシルバークリーナの液体や溶剤は硫酸系の液体なので、天然石等の入れてはいけない物があります。
詳しくは箱に書かれていますが、オパールやパール、トルコ、ヒスイなど有機物からなる鉱石は変色や
表面の変形などがあるので注意が必要です。そう言う物が付いているジュエリーを磨く時は
先ほど書いた綿棒などで鉱石に液がつかない様にすると綺麗にすることができます。
あと表面加工されたシルバージュエリーはちょっと問題で、使い込んで加工が取れてしまったシルバー
は普通に磨けますが、ちょっとだけ取れてしまった物などはその部分だけ綺麗になったり、加工が全部取れて
しまうなんて事もあるので加工されたシルバーは使い込むと問題があったりするのでこれも注意が必要です。
長くなりましたが、シルバー磨きはシルバー専用でやると超簡単ですと言いたいだけです。w
それでは、宜しければクリーナーの取り扱いもありますので、ご来店の上お求めください。
その際磨きたい物をお持ちいただくとより良い方法をお教えできるかもしれません。
それでは、、、、、