満ちるは桜。

好きなものを書いてる普通の人日記。

戦争映画でも撮る内容は千差万別

2015年08月09日 22時02分34秒 | 映画
今日は8月9日。
私にとって今月2回目の平和について考える日です。

なので、今日戦争映画を2本観る事になったのは、
何かの巡り合わせなのだろうと思いました。


※以下映画のネタバレを含みます。
野火、日本のいちばん長い日についてです。
ネタバレが少しでも嫌な方はお気をつけください。







野火を観てきました。

日本のいちばん長い日も観て、
その後間髪入れずにすぐ場所を変え観てきました。

ものっすごい残酷な話でした。

日本のいちばん長い日は、
これで悲惨な戦争を終わりにしよう。
という終結に向けてのお話なので、
日本人的な考え方でのどう生きるか?
という事が描かれます。
それは軍人としてどう生き抜くのか?
という事でもあります。
ですから、阿南陸相の最期も観るわけです。
私は、そのシーンの時点で見るのがキツかったのです。
クーデターの始まりの射殺シーンも辛かった。

それがですよ。
野火ですよ。

この話は、日本の戦況がどういうものか…?
どういう風に戦争が続くのか…?

というのがメインではありません。

戦火の中にいた兵士がどう過ごしていたか?
どういう精神状態なのか?
それを多くは台詞にはせずシーンを見せる事で
映画を観ている側に衝撃を与える見せ方という感じでした。
つまり、残酷なシーンも多くなります。
地名はパラパラと出てきましたけど、
基本は1人の兵士が日本に戻るまでの話で、
ジャングルみたいなところにいて、
どう日々を生き抜いたか?という話でした。
生き残れたのは本当に偶然。

目の前にいた兵士が銃で頭が…
なんてまだ良い方で、
飢餓が限界まで達し、相手への怒りも頂点に達した兵士が、
相手にどういう事をするか?
とか、
この地を抜けて向こう側の森へ抜ければ目的地へ行ける!
と、言って敵に見つからぬよう夜が来るまで待っていた兵士らの末路。
そんなシーンのオンパレードで、
お腹いっぱいで観に行くのは危険なシーンばかり。

観終わった後、パンフレットを買おうかと思いましたが、
何だか恐怖感が勝ってしまい買えず…

でも、それ位の気持ちが生まれるのが正解の映画なのかもしれないです。
つまり、感覚的に

戦争はすべきじゃない!!!

って思う事。
論じるのはいくらでも出来るけど、
じゃあ本当にその場にいたらどういう体験をする可能性があるの?
それを観たら絶対安易に戦争なんて考えられない。
そういうアプローチなんだと思う。

日本のいちばん長い日も、
戦争はすべきじゃないって改めて思える映画だったし、
野火も強烈だったけど、そう思える映画でした。

にしても、ネットで読んだ野火でのサルの話。
私、本当にサルだと思ってたの…
どれだけ素直に読んでるんだろ私…
って、さすがに思いました。
リリーフランキーさんの演技も、
おっちゃん!って呼んでた男の人の演技も、
監督の演技もすご過ぎて、
とにかく怖かった。
本当に芋の食べ方すごかった。

ある意味あの境地まで戸塚さんがいったらすごいなぁ…
と思うけど、あの役はしないだろうな。

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