いばらきいきものねっと活動あれこれ

茨城の田舎で小さな命にやさしいまちづくりを目指す
おばちゃん軍団のどやどやな日々

怒っているのだ

2019年06月27日 | 里親募集中

 

でっかくて

真っ暗な倉庫に置かれた

コピー用紙の空箱の中で

泣いていた

この子以外

箱の中にはぺらっとペットシーツだけ

水もフードもなし

 

 

ヤバい

あの人たちならやりかねない

いや、きっとやる

この状態で15時間とか放置する


おばちゃんHのニンゲン嫌いアンテナは

こういう時みょーに働く


もしかして近くにいるかも?な

お姉ちゃんHの電話を速攻鳴らす

 

近くではなかったけど車とばして走ってって

防犯カメラにたくさん映っただろうお姉ちゃんHのファインプレー

残業中に携帯鳴らしてごめんねNさん

重たい扉の倉庫からこの子を連れ去る許可くれてありがとうAさん

ほか、手をかしてくれた情報くれた幾人かの方々ありがとう

 

そして、この子は

ここにいる

 

 

体温が下がってしまってる

舌の色も薄ピンクになっちゃってて

シリンジで流し込むミルクも

ほんのちょっとずつしか呑み込めない

 

 

月齢は1.5か月ほどか

元気なら600gを超えててもおかしくないだろうに

痩せていて軽すぎる

いつから食べれていないのか

 

ずっとずっと泣き続けている

泣き声も普通じゃない

 

苦しいのだ

 

時計は夜の8時をとうに回ってしまってる

KO先生の携帯を鳴らしてみたけど

つながらない

きっと午後の診察がまだ続いているのだろう

 

明日の朝いちばんで病院へ駈け込もう

寝ずの看病はできる

でもこの子に何か起こらないかすごく不安だ

 

前日からこの子の「たすけて」を耳にしたニンゲンは

たくさんいたらしい

 

この小さないのちを前に

9時5時の仕事したのか

1件の動物病院に断らて倉庫か

なぜ他をあたらない

面倒なら担当降りろ

ボランティアに電話したけどつながらなかった、て??

おばちゃんたちの電話は鳴ってない

嘘つくな

 

ほんの少し入ったミルクのおかげか

舌に赤みがでてきた

でも自分から食べ物に行かない

 

子猫は体が冷えたら口をあかない

お姉ちゃんHがペットボトルの湯たんぽをつくる

 

死ぬなよ

話しかける度じっとこっちを見つめてくる

 

10時半、おばちゃんHの携帯が鳴る

「午後の診察長びいちゃって、どうしたの?」

 

10:45 おばちゃんHはKO先生の診察室にいた

電話で泣き声を聞いてもらうと

「その声はまずいね、今からおいでよ」

 

体重は320g

男の子

 

TubeDietハイカロリーを溶いて

胃袋へチューブで入れてもらうとピタと泣き止んだ

「きっと低血糖になっちゃってたね」

背中に補液

 

毛布にくるんで湯たんぽの横に

...すると

うとうとし始めた

 

 

よ、

よかった~( ;∀;)ほんとに、ほんとに‼ を連発し

「まだチューブで流動食必要かも、数日病院でみるよ」と言ってくれたKO先生に頭下げて

おばちゃんHが病院を出るころには日付が変わっとった

 

手抜き仕事の誰かたちのせいで死んじゃうなんてくやしい

がんばれ、ちびっこ

 

今日には、明日には

大きな声で「おなかすいたーー!!」と言ってくれ

 

 

 



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