スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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風邪を引いた時の食べもの ~チキンスープ~

2013-03-19 | ハーブ・食べ物・レシピ

昨日はここグラーツでもなんと雪まで降ってしまったが、もう春はそこまで来ているはず。
先日こんな郵便物が届いた。
これ、dmという日本でいうマツキヨやHAC(!?化粧品やシャンプーなどを扱っている店)のポイントカードのポイント残高案内なのだが、見てビックリ。私の名前がお花で可愛く書かれているじゃない!
こんな気の利いたダイレクトメールを受取ったのは初めてだ。



この週末はネラが風邪を引いた。
木曜日の夜中にすごい音の咳をしたので、翌朝金曜日、咳はそれほどしていないけれど週末に悪化すると心配なので念のため病院に連れて行った。そして土曜日に参加予定だった子供会の集まりも欠席連絡を入れた。
先手を打っておいて正解だった。
心配した通り、土曜日は咳、鼻水に加えて最高39度6分の発熱。
ネラが病気の時はとにかく機嫌が悪く、寝付きも悪く(二晩抱っこのみで睡眠)、食欲は全くなく、ずっと抱っこで何もできないのが一番辛いところだ。
まだまだ食欲はなく、何とか食べさせてもすぐに咳こんでもどしてしまうが、ようやく元気になって遊ぶ姿を見ていると私も余裕が戻ってきた。

マルツェルと生活し始めた頃、体調の悪い時、日本ならお粥、こっちでは一体何を作ってあげれば良いのだろうかと思ったものだ。
スロバキアではこんなときはチキンスープを作る。
ブイヨンなど使わず、鶏ガラと野菜をコトコト煮込んでとったスープは少し黄みがかった透明でとてもあっさり美味しい。
体調の悪い時に限らず、疲れた身体を休める時(義母は私たちがグラーツからポプラドへ帰ると、着いた日は毎回このスープで迎えてくれる)、そして小さな子供の食事にもよく登場するスープだ。
もちろん体調の悪い時だけではない。チキンスープはスープの代名詞になるくらい基本のスープなので普段もよく食べる他、どのレストランのメニューにも必ずと言っていいほど入っている。(レストランはブイヨンで済ませてしまっているところも多々あるが…)

そんなわけでネラが風邪を引いたかな?と思ったところで朝、冷凍庫に入れておいた鶏ガラを取り出し、ネラを病院に連れて行った。
ネラを一通り診察した先生が薬の処方箋を書きながら、運動はさせないこと、ビタミンをたくさん摂ること、そしてチキンスープを食べさせると良いと言ったあたり、オーストリアでもやはり風邪を引いたときの定番メニューなのだろう。


私とマルツェルはこのそうめんのような細いヌードルが大好きでつい沢山入れてしまう。

チキンスープ
■材料■
鶏ガラ
玉ねぎ
ニンジン
セロリ(根)
パセリ(根)
コールラビ(Kohlrabi)キャベツの一種
粒コショウ

お好みでサフラン

1.これらを鍋に入れ、1時間~1時間半、強く湧きたたせないように注意しながらゆっくり煮込む。
2.仕上がる直前に刻みパセリを散らす
3.出来上がったところで鶏ガラや野菜を取り出し、スープをざるでこす
4.肉を骨から外したものと、ニンジン、別に茹でたヌードルだけをスープと一緒にいただく

このスープには鶏1羽(義母なら2羽)分の鶏ガラを入れる。
スロバキアではこの出汁を取る用の身を落とした鶏ガラがどこでも手に入るのだが、オーストリアでは私の探し方が悪いのか見たことがない。(私は苦手でなかなかしないが、肉屋で頼むと奥から出してくれたりするものなのだろうか…。)
それでいつもスーパーで丸鶏2羽8ユーロなんて特売の時に2羽買い、自分でムネ肉とモモを切り分け、残り(体と手羽と首)をスープの出汁に使っている。
野菜はもちろん全てマルツェルのご両親の畑で採れたものだ。根野菜は冷蔵保存(もちろん自宅の冷蔵庫には入りきらないので庭のコテージの地下で保存している)、パセリなどは刻んで冷凍保存している。

これを作るとよく、赤坂で働いていた頃に昼食で時々食べに行った韓国料理店のサムゲタンを思い出す。
食べたいなと思うけれど、なかなか材料が面倒で自分で作る気にはなれず。材料が全部揃わなくても良しとして今度こそ作ってみようかな。


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