マルツェルの自転車通勤の季節がやってきた。
他のヨーロッパ地域に同じくグラーツも自転車人口が多い。
自転車専用の道がきちんと整備されているし(自転車道だけを通って隣国スロベニアまでも行けるとか!)、いつも行くスーパーの駐輪場には自由に使える自転車修理BOX(空気入れや簡単な工具)も備え付けられている。
グラーツの冬は寒いときもあるけれど積雪はあまりないので冬でも自転車に乗る人をよく見かけた。
けれどスロバキア育ちのマルツェル、寒さに強いかと思いきや、私以上に寒さに弱く、冬に自転車に乗るなんてありえない。
マルツェルの家族を見ていてもそうなのだけど、寒い国の人たちで寒さに強いかと思えば意外とそうでもないようでむしろ寒さに敏感な気がする。
スロバキアに住んでいる頃、この寒さの感じ方、防寒対策が私には結構ストレスだった。
冬生まれのネラは新生児のころ、家の中でも帽子をかぶり、「ペリンカ」と呼ばれる羽毛のお包みに包まれ、散歩にでかけるときは(生後一ヶ月経ったところで外がマイナス5度以上だったら連れ出すように言われる)これでもか!とありったけの服を着せ、帽子も2~3枚被せ、ペリンカに包み、更にそのまま羊の毛皮のフースサックと呼ばれる寝袋のようなものに入れてでかける。
(更にその上にブランケットをかけることも!)
私の身支度もなってないと家族から何度もダメだしをされた。
羊の毛の付いたブーツの中に靴下2枚を重ね履き、耳まで隠れる帽子は必須、ダウンジャケットの中もヒートテックにセーター2枚とか着込む着込む(最近は本当に寒いときはあのユニクロのプレミアムダウンを普通のダウンの下に着るといいことを発見)。
そんなわけでこの習慣は暖かいグラーツに来ても、すぐには抜けないようで。
去年の夏、マルツェルのご両親が来たときは室内温度が32度を超えても、風の流れが赤ちゃんに良くないからと窓を片面しか開けず、もう暑くて暑くて何もしなくても汗がダラダラ、私はとにかくイライラ。
日本育ちで暑さを知る私からすれば、「大人が暑いものは赤ちゃんでも暑いだろう」冷えよりも熱中症の方が心配だった。
滞在の最後の方になって「暑さ」を知った義母、ようやく窓を開け放つようになった。
最近では「グラーツとタトラ山脈の麓では空気が違うから」と言うようになった。
そうなのよね。
私もようやく「寒さ」が少しわかってきた。
ポプラドでは夏でもウールのセーターを着ることがあるくらい(どんなに暑くても常に厚手のものを持ち歩いていないと、日が陰るだけでもう寒くなる)気候が違う、空気が違う。
今週末はスロバキアへ帰る予定だが、天気予報は朝晩はマイナス2度、日中も10度前後。
しまいかけた冬支度をまた引っ張り出して行かないと。
話が大分それたけれど、暑くなって先週からマルツェルの自転車通勤がようやくスタート。
今日なんて寒さがぶり返し、朝の気温8度。いつものマルツェルなら自転車では行かない天候。
それでも自転車で元気に(?いや、かなりイヤイヤ)出かけたので聞いてみればどうやら会社でグループごとに走行距離を競ってるらしい。
毎日出社したら走行距離をパソコンに入力、グループごとの積算距離を比較できるようになってるらしい。
「なんでこんなのに参加しちゃったんだろう…」とかなり後悔しながら出かけていった。
日本もこういうの確かあったよね。
私の職場では組織だって競うようなものはなかったけれど、ランニング同好会に入っていた私は毎週ノー残業デーにみんなで皇居を走るのをきっかけに、フルマラソンを目標に走ったり、ソーシャルネットワークを使ってランニングの走行距離を管理したりもしていた。
ネラを妊娠してからめっきり走る頻度も減ってしまったけれど、時間がないのもさることながら、ランニング仲間がいないのも私が走らなくなってしまった大きな要因。
スロバキアにはこんな活動はなかった。
趣味で自転車に乗る人はいるけれど、それは仕事の後や休日の余暇を楽しむためのもので、自然の中や交通量の少ないところを走る。
町の中はともかく、村と村などちょっとした遠隔地をつなぐ道などは歩道はもちろん自転車のスペースも確保されておらず、片側一車線の狭い道を飛ばす車の脇を自転車で走るのは事故も多く危険だし、自転車で出社したところで今度は自転車の盗難の心配もしなきゃならない。
あまり自転車愛好家に優しくない環境だった。
とにかく、ここグラーツの環境は抜群。
私だって気の進まない日があっても走ればスッキリするものだったし、マルツェルにもいい機会なんじゃないかな。
むしろ私からしたらその環境、羨ましいなぁ!
頑張れ、マルツェル!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/06/ae290b45538a39047540e1bbbea72ea8.jpg)
お昼寝は午前中に一回のネラ、私の都合もあってお昼寝は家で午後散歩に出かけるのがこれまでの日課だったのだけど、ここ最近は朝ご飯を食べ終えるとお気に入りのおもちゃやガラクタを両手いっぱいに抱えベビーカーに乗せてくれと騒ぐようになってきた。
忙しいからどこにも行かないよと言って家の中でとりあえず乗せると大人しくずっと座っている。
可哀そうになって結局家事を中断して出かける。
持ち物も日に日にエスカレートしていってるような。
最初はプードルのバッグのライカちゃんだけだったのが、人形のアナベルちゃんやおままごとセットも加わるように。
ケーキと包丁は中でも気に入っているようで眠っても離さない。
包丁を握りしめて眠るなんてなんだか可愛くておかしくてたまらない。
Mili Dedko a Babka,
Aj dnes mame zimu ale isli sme vonku doobedu.
Mala som mamine hodinky, 2 naramky, 3 vreckovsky papierik a tasticku v ruke.
Minuly tizden bola som vonku z Laikov a Anabel a Nozik a Torticka.
(Tento foto bolo od minuly tizden, dnes bola som v fusak)
Mama nerozmie preco musim mat koliko veci ale musim mat.
Nelinka
---
おじいちゃん、おばあちゃんへ
今日も寒いけど、午前中外に行ってきたよ。
今日はママの腕時計とブレスレット二つ、ティッシュ3枚と小さいカバンを持って出かけたの。
先週はライカちゃんとアナベルちゃんと包丁とケーキを持って行ったよ。
(写真は先週のね、今日は寒かったのでフースサックに入ったよ)
ママはなんでそんなにたくさん持って行かなきゃいけないのかわかってくれないけど、持っていかなきゃダメなの。
ネラより
他のヨーロッパ地域に同じくグラーツも自転車人口が多い。
自転車専用の道がきちんと整備されているし(自転車道だけを通って隣国スロベニアまでも行けるとか!)、いつも行くスーパーの駐輪場には自由に使える自転車修理BOX(空気入れや簡単な工具)も備え付けられている。
グラーツの冬は寒いときもあるけれど積雪はあまりないので冬でも自転車に乗る人をよく見かけた。
けれどスロバキア育ちのマルツェル、寒さに強いかと思いきや、私以上に寒さに弱く、冬に自転車に乗るなんてありえない。
マルツェルの家族を見ていてもそうなのだけど、寒い国の人たちで寒さに強いかと思えば意外とそうでもないようでむしろ寒さに敏感な気がする。
スロバキアに住んでいる頃、この寒さの感じ方、防寒対策が私には結構ストレスだった。
冬生まれのネラは新生児のころ、家の中でも帽子をかぶり、「ペリンカ」と呼ばれる羽毛のお包みに包まれ、散歩にでかけるときは(生後一ヶ月経ったところで外がマイナス5度以上だったら連れ出すように言われる)これでもか!とありったけの服を着せ、帽子も2~3枚被せ、ペリンカに包み、更にそのまま羊の毛皮のフースサックと呼ばれる寝袋のようなものに入れてでかける。
(更にその上にブランケットをかけることも!)
私の身支度もなってないと家族から何度もダメだしをされた。
羊の毛の付いたブーツの中に靴下2枚を重ね履き、耳まで隠れる帽子は必須、ダウンジャケットの中もヒートテックにセーター2枚とか着込む着込む(最近は本当に寒いときはあのユニクロのプレミアムダウンを普通のダウンの下に着るといいことを発見)。
そんなわけでこの習慣は暖かいグラーツに来ても、すぐには抜けないようで。
去年の夏、マルツェルのご両親が来たときは室内温度が32度を超えても、風の流れが赤ちゃんに良くないからと窓を片面しか開けず、もう暑くて暑くて何もしなくても汗がダラダラ、私はとにかくイライラ。
日本育ちで暑さを知る私からすれば、「大人が暑いものは赤ちゃんでも暑いだろう」冷えよりも熱中症の方が心配だった。
滞在の最後の方になって「暑さ」を知った義母、ようやく窓を開け放つようになった。
最近では「グラーツとタトラ山脈の麓では空気が違うから」と言うようになった。
そうなのよね。
私もようやく「寒さ」が少しわかってきた。
ポプラドでは夏でもウールのセーターを着ることがあるくらい(どんなに暑くても常に厚手のものを持ち歩いていないと、日が陰るだけでもう寒くなる)気候が違う、空気が違う。
今週末はスロバキアへ帰る予定だが、天気予報は朝晩はマイナス2度、日中も10度前後。
しまいかけた冬支度をまた引っ張り出して行かないと。
話が大分それたけれど、暑くなって先週からマルツェルの自転車通勤がようやくスタート。
今日なんて寒さがぶり返し、朝の気温8度。いつものマルツェルなら自転車では行かない天候。
それでも自転車で元気に(?いや、かなりイヤイヤ)出かけたので聞いてみればどうやら会社でグループごとに走行距離を競ってるらしい。
毎日出社したら走行距離をパソコンに入力、グループごとの積算距離を比較できるようになってるらしい。
「なんでこんなのに参加しちゃったんだろう…」とかなり後悔しながら出かけていった。
日本もこういうの確かあったよね。
私の職場では組織だって競うようなものはなかったけれど、ランニング同好会に入っていた私は毎週ノー残業デーにみんなで皇居を走るのをきっかけに、フルマラソンを目標に走ったり、ソーシャルネットワークを使ってランニングの走行距離を管理したりもしていた。
ネラを妊娠してからめっきり走る頻度も減ってしまったけれど、時間がないのもさることながら、ランニング仲間がいないのも私が走らなくなってしまった大きな要因。
スロバキアにはこんな活動はなかった。
趣味で自転車に乗る人はいるけれど、それは仕事の後や休日の余暇を楽しむためのもので、自然の中や交通量の少ないところを走る。
町の中はともかく、村と村などちょっとした遠隔地をつなぐ道などは歩道はもちろん自転車のスペースも確保されておらず、片側一車線の狭い道を飛ばす車の脇を自転車で走るのは事故も多く危険だし、自転車で出社したところで今度は自転車の盗難の心配もしなきゃならない。
あまり自転車愛好家に優しくない環境だった。
とにかく、ここグラーツの環境は抜群。
私だって気の進まない日があっても走ればスッキリするものだったし、マルツェルにもいい機会なんじゃないかな。
むしろ私からしたらその環境、羨ましいなぁ!
頑張れ、マルツェル!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/06/ae290b45538a39047540e1bbbea72ea8.jpg)
お昼寝は午前中に一回のネラ、私の都合もあってお昼寝は家で午後散歩に出かけるのがこれまでの日課だったのだけど、ここ最近は朝ご飯を食べ終えるとお気に入りのおもちゃやガラクタを両手いっぱいに抱えベビーカーに乗せてくれと騒ぐようになってきた。
忙しいからどこにも行かないよと言って家の中でとりあえず乗せると大人しくずっと座っている。
可哀そうになって結局家事を中断して出かける。
持ち物も日に日にエスカレートしていってるような。
最初はプードルのバッグのライカちゃんだけだったのが、人形のアナベルちゃんやおままごとセットも加わるように。
ケーキと包丁は中でも気に入っているようで眠っても離さない。
包丁を握りしめて眠るなんてなんだか可愛くておかしくてたまらない。
Mili Dedko a Babka,
Aj dnes mame zimu ale isli sme vonku doobedu.
Mala som mamine hodinky, 2 naramky, 3 vreckovsky papierik a tasticku v ruke.
Minuly tizden bola som vonku z Laikov a Anabel a Nozik a Torticka.
(Tento foto bolo od minuly tizden, dnes bola som v fusak)
Mama nerozmie preco musim mat koliko veci ale musim mat.
Nelinka
---
おじいちゃん、おばあちゃんへ
今日も寒いけど、午前中外に行ってきたよ。
今日はママの腕時計とブレスレット二つ、ティッシュ3枚と小さいカバンを持って出かけたの。
先週はライカちゃんとアナベルちゃんと包丁とケーキを持って行ったよ。
(写真は先週のね、今日は寒かったのでフースサックに入ったよ)
ママはなんでそんなにたくさん持って行かなきゃいけないのかわかってくれないけど、持っていかなきゃダメなの。
ネラより
今回もおままごと一式持ってチェコに行ったから。
そしたら、チェコの子たちにも大人気で、おもちゃ取られっぱなしでちょっと可哀そうだったかな。
でも、普段大人ばかりで自分の思うままになってるから、たまにはああやってネラよりちょっと大きい子たちに揉まれるといいんだよね。
嬉しいわ^^
寒いともうそれだけで気が滅入るみたい。
色々やることのある大人にとってはちょっと困ることもあるけれど、外に出て遊びたいと思うのはいいことだよね。
ネラが寝た後、起きる前と私がもっと手際良く片付けてネラの相手をもっとしてあげられるようにしないとね。
ネラちゃんのお散歩のお供、日に日に増えてママは大変ね。でも可愛い!!眠っていてもお供の包丁、ケーキとか離さないのは、笑えます。
その方が家族が読めるようになるのでね。
おじいちゃん、おばあちゃんへの手紙はマルツェルのパパも何か読めたらいいかなと思って始めたのだけど、いや、スロバキア語はキツイ。
秘密ブログあるの?教えて~!!
全部は読めてないけど、また読みに来るネ!
最後のおじいちゃんとおばあちゃんへのレターは泣けるね、と言うかどれも可愛くて優しくて心温まります。
あたしの秘密ブログも教えちゃおうかナ(笑)