スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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先生、よくぞ言ってくださいました

2022-04-07 | スロバキア2022
昨日はサクルカの8歳の健康診断に行ってきました。8歳では尿検査と視力検査だけで、血液検査も予防接種も基本的にはないので、どちらかというと身体測定的な健康診断ですが、サクルカの場合はちょうどダニ脳炎のワクチンの有効期限が切れるとのことでダニ脳炎の予防接種をしてもらいました。

一通りの健康診断を終えた先生の言葉は、「視力もよし、骨格もよし、痩せているけれど、きっとそれはママ似でしょう」。「痩せている」先生よくぞ言ってくださいました。夜、家で先生のおっしゃったことをサクルカともう一度確認しました、特に「痩せている」という部分を意識して。

というのも、幼稚園にあがったころからサクルカは自分のことを「太っている、お腹が大きい、顔がポッチャリしていてブサイクだ」と言うようになりました。どちらかというと瘦せっぽっちよりは比較的標準に入る方かとはと思いますが、決して太っているわけではありません。3~4歳児が自分のことを太っているなんて気にするのかと衝撃を受けました。誰にそんなことを言われたのか、誰がそんなことを言ったのか気になり聞き出すとどうやら同じクラスのややポッチャリしている子と遊ぶのを他の子どもたちが禁止するのだということでした。直接サクルカに向けられた言葉ではなかったようですが、それ以来とても気にするようになり、どれだけ私たちが「太っていない」と言っても自分より痩せている子と比べては悩んで涙することもあるくらいです。その度に「太っているかどうかは自分で思うのではなく、お医者さんが診断するもの。サクルカは太っていない。」と言い聞かせてきました。そしてこの先生の「痩せている」の言葉。医師としては決して誉め言葉ではないでしょうが、その言葉は本当にサクルカにとって必要な言葉だっただけにとても嬉しく思いました。

小学校に入り、太っているに加え、肌が黄色い、目が細いなどアジア系の特色を口にするようになり(その言葉は子供のものというよりも家庭から来ているものと思う)、悩みは尽きませんが、とにかく一番気にしていたことをお医者さんに否定してもらうことができとても助かりました。

最近の私の楽しみは先日友人にもらった柚子の苗を毎朝愛でることです。
以前、種をもらって撒いたことがあるだけれど上手く発芽させられず、今回はこうして別の友人から芽の出たものをもらい、キッチンの窓辺に置いています。柚子って実だけでなく、葉も柚子の香りがするんですね、知ってました?ハーブなど葉を指で軽くさすると手に香りがつくのは知っていましたが、柚子の葉も香るものとはしりませんでした。こちらは指先にも残らないほどとてもかすかな柔らかい香りで、指で軽く葉を撫でてから葉に鼻を近づけると香ります。ここタトラの麓ではきっと寒すぎて外で地植えにして育てることはできなそうですが、あの香り良い実がなるまで枯らさず大切に育てたいです。


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