昨日はネルカの幼稚園最終日でした。新学期と最終日、子供たちは朝、手に手に花束を持ち登校します。それぞれお世話になった先生たちにあげるのです。義母も受け持っている子供たちからたくさんの花束をもうらうので、昨日は義母が花束を4つ、ネルカの先生たち用に(担任の先生2人、ダンスの先生、お絵描きの先生)と持ってネルカの幼稚園に迎えに行ってくれました。
新学期と最終日に子供たちがそれぞれ先生に花束をあげる。とても素敵な習慣だと思いますし、ネルカも毎回先生にあげる花束を選ぶのをとても楽しんでいましたが、確かに先生だってそんなに花束をもらっても仕方ないんですよね。こちらも今年は担任の先生2人+習い事の先生2人と4つ花束が必要になりましたし、サクルカも幼稚園に通うようになればそれがまた倍になるんですものね。義母からちゃっかり花束を回してもらえて助かります。
そうそう、サクルカは定員オーバーで幼稚園に入れませんでした。「補欠合格通知」のようなものを昨日幼稚園からもらいました。
近所のママ友と話していたら、2つ申し込んで二つとも入れなかったので、縁故を使って入れてもらったと。縁故のない人はもう4歳になったのに(幼稚園へは通常3歳から入園できます)入れなかった子もいたとのことでした。我が家は義母の働く学校の付属幼稚園に入れるつもりだったので、義母に口をきいてもらえばすぐに入れてもらえるのでしょうが、4歳でも入れなかったなんて話を聞くと2歳のサクルカを縁故で入れてもらうのはあまりに悪い気がして来年また申し込むことにしました。ネルカとサクルカ、一緒に幼稚園に通えたら良いなぁと思っていたのですが、かないませんでした。まぁ、近くの公園に行けば毎日年の近い子供たちと遊ぶことはできるし、家にはネルカがいますし、(幼稚園入園前のネルカはほぼ日本語だけでしたが)サクルカは日本語もスロバキア語も不自由なく話しているので焦って幼稚園に早めに入れることもありませんね。ちょっとがっかりもしましたが、そんなに早く幼稚園に行ってしまってはきっと私も寂しくなってしまうので私にとって良かったのかもしれません。
さて、昨年のちょうど今頃日本から私の両親が来ていました。とても天気の良い週末に両親とチェルヴェニー・クラーシュトルへ行き、義父母の友人の素敵な別荘とドゥナイェツ川の川下りをしました。
今年もまたその友人に、今度は泊まりがけでいらっしゃいと呼んでいただき、義父母、義弟、そして私たちで行ってきました。
満点の星空の下、夜遅くまでブランコに乗ったり、蛍を見たりして遊びました。
昨年は建設中だった息子さんの小屋(写真手前)が完成し、私たち4人はこちらに泊めてもらいました。
こんなに小さく可愛らしい家なのに、下にはバスルームとキッチン、暖炉にダイニング、2階にはベッドルームが2つ(ベッドは5つも!)ありました。もう一軒の方もこれより少し大きいくらいのもので、家とみなせば本当に小さな小さな家です。でも大切な人たちと優雅な時を過ごすのに決して大きな家など必要ない、これで十分なんですよね。なんだかここを訪れるたびに自分たちの生活を見直します。
まずはグラーシュ
スロバキアの夏と言えば、外でグラーシュか、バーベキューです。
1日目はグラーシュ、2日目のお昼はバーベキューでした。
夕方は3つの王冠と呼ばれるこの岩の頂上へ登りに行きました。
目指すは真ん中の一番尖った高い岩の頂上(982m)です。
まだ日の長いこちら、日差しが和らいでからの方がラクなこと、遅い時間に行くと頂上への道の混雑を避けられること、そして通行料(大人3人で10ズロティほどとのこと)を徴収する人が帰った後で無料で頂上まで行けるとのアドバイスをもらい、夕方6時に出発しました。往復で2時間ほどの軽い登山です。
登山道入り口に羊飼いの小屋がありました。かかしの向こうにポコッポコッと白いものがふたつ、羊です。ちょうど羊飼いさんがチーズを作っていたところのようで、横を通るとほのかに甘いチーズの香りが漂っていました。
羊のチーズ(オウツィスィル)は木綿豆腐のような食感でそれほど癖もありません。一口サイズに切って塩とパプリカをふって食べます。
遅めの出発なのでほとんど登山者に会うこともなく、のんびりハイキングです。
これが最後の頂上までの道。
この階段の手前にすでに頂上982mの表示とベンチなどがあり、ここで休憩している人たちもいました。でも周りは木に囲まれ想像していた絶景はないしなぁと思っていたら、隅の方に料金所とこの階段がありました。最後は階段があるとか、料金所があると聞いておいて良かったです。危うく仁和寺の法師になるところでした。
アドバイス通り、料金を徴収する人はもういなかったので料金所横を素通り、無料で頂上まで向かいます。
手すりのある階段を登り、着いた頂上はこの絶景。
川の左手がスロバキア、右手がポーランドです。
遠くに見えるのがタトラ山脈だと思います。
たったの982メートルですが、これまた思い知らされます。絶景を見るのに何千メートル級の山を登る必要ってないんですね。ここは1000メートルもありませんが、足元は断崖絶壁、眼下には心を洗われるような景色と連なる山々。ハイキングの嫌いなマルツェルはここまでの道のり文句たらたらでしたが、この景色を見たらそんな思いも吹っ飛んだのでしょう。夢中で写真を撮っていました。
頂上は風が強いので一枚羽織る物を持っていると良かったです。
麓の村の民家とポピー。
こちらではよく料理やお菓子にケシの実(Mak)が使われます。牛乳とケシの実で子供はよく眠るのだとか。
後ろにぼんやり写っている家はポーランドの家です。国境を越えただけでスロバキアの家と随分様子が変わります。屋根の形が複雑で各階にバルコニーがついています。
サクルカの擦り傷とアザだらけの足。でも楽しかったっていうのがこれだけでも伝わりますよね?
この週末、ネルカは自転車に補助輪なしで乗れるようになり、サクルカのトイレトレーニングもだいぶ進みました。
あぁ、私もマルツェルの退職後はこんなところで生活したいなぁ。
豪邸を持つ必要も、5つ星ホテルに泊まる必要もなく、世界の最高峰を制覇しなくたって、都会からこんなに離れたところだって心から楽しみ、くつろぐってできるんですね。最高な時を過ごすのに、最高を求める必要はない。ちょうど良いだけで十分。そう感じた週末でした。
新学期と最終日に子供たちがそれぞれ先生に花束をあげる。とても素敵な習慣だと思いますし、ネルカも毎回先生にあげる花束を選ぶのをとても楽しんでいましたが、確かに先生だってそんなに花束をもらっても仕方ないんですよね。こちらも今年は担任の先生2人+習い事の先生2人と4つ花束が必要になりましたし、サクルカも幼稚園に通うようになればそれがまた倍になるんですものね。義母からちゃっかり花束を回してもらえて助かります。
そうそう、サクルカは定員オーバーで幼稚園に入れませんでした。「補欠合格通知」のようなものを昨日幼稚園からもらいました。
近所のママ友と話していたら、2つ申し込んで二つとも入れなかったので、縁故を使って入れてもらったと。縁故のない人はもう4歳になったのに(幼稚園へは通常3歳から入園できます)入れなかった子もいたとのことでした。我が家は義母の働く学校の付属幼稚園に入れるつもりだったので、義母に口をきいてもらえばすぐに入れてもらえるのでしょうが、4歳でも入れなかったなんて話を聞くと2歳のサクルカを縁故で入れてもらうのはあまりに悪い気がして来年また申し込むことにしました。ネルカとサクルカ、一緒に幼稚園に通えたら良いなぁと思っていたのですが、かないませんでした。まぁ、近くの公園に行けば毎日年の近い子供たちと遊ぶことはできるし、家にはネルカがいますし、(幼稚園入園前のネルカはほぼ日本語だけでしたが)サクルカは日本語もスロバキア語も不自由なく話しているので焦って幼稚園に早めに入れることもありませんね。ちょっとがっかりもしましたが、そんなに早く幼稚園に行ってしまってはきっと私も寂しくなってしまうので私にとって良かったのかもしれません。
さて、昨年のちょうど今頃日本から私の両親が来ていました。とても天気の良い週末に両親とチェルヴェニー・クラーシュトルへ行き、義父母の友人の素敵な別荘とドゥナイェツ川の川下りをしました。
今年もまたその友人に、今度は泊まりがけでいらっしゃいと呼んでいただき、義父母、義弟、そして私たちで行ってきました。
満点の星空の下、夜遅くまでブランコに乗ったり、蛍を見たりして遊びました。
昨年は建設中だった息子さんの小屋(写真手前)が完成し、私たち4人はこちらに泊めてもらいました。
こんなに小さく可愛らしい家なのに、下にはバスルームとキッチン、暖炉にダイニング、2階にはベッドルームが2つ(ベッドは5つも!)ありました。もう一軒の方もこれより少し大きいくらいのもので、家とみなせば本当に小さな小さな家です。でも大切な人たちと優雅な時を過ごすのに決して大きな家など必要ない、これで十分なんですよね。なんだかここを訪れるたびに自分たちの生活を見直します。
まずはグラーシュ
スロバキアの夏と言えば、外でグラーシュか、バーベキューです。
1日目はグラーシュ、2日目のお昼はバーベキューでした。
夕方は3つの王冠と呼ばれるこの岩の頂上へ登りに行きました。
目指すは真ん中の一番尖った高い岩の頂上(982m)です。
まだ日の長いこちら、日差しが和らいでからの方がラクなこと、遅い時間に行くと頂上への道の混雑を避けられること、そして通行料(大人3人で10ズロティほどとのこと)を徴収する人が帰った後で無料で頂上まで行けるとのアドバイスをもらい、夕方6時に出発しました。往復で2時間ほどの軽い登山です。
登山道入り口に羊飼いの小屋がありました。かかしの向こうにポコッポコッと白いものがふたつ、羊です。ちょうど羊飼いさんがチーズを作っていたところのようで、横を通るとほのかに甘いチーズの香りが漂っていました。
羊のチーズ(オウツィスィル)は木綿豆腐のような食感でそれほど癖もありません。一口サイズに切って塩とパプリカをふって食べます。
遅めの出発なのでほとんど登山者に会うこともなく、のんびりハイキングです。
これが最後の頂上までの道。
この階段の手前にすでに頂上982mの表示とベンチなどがあり、ここで休憩している人たちもいました。でも周りは木に囲まれ想像していた絶景はないしなぁと思っていたら、隅の方に料金所とこの階段がありました。最後は階段があるとか、料金所があると聞いておいて良かったです。危うく仁和寺の法師になるところでした。
アドバイス通り、料金を徴収する人はもういなかったので料金所横を素通り、無料で頂上まで向かいます。
手すりのある階段を登り、着いた頂上はこの絶景。
川の左手がスロバキア、右手がポーランドです。
遠くに見えるのがタトラ山脈だと思います。
たったの982メートルですが、これまた思い知らされます。絶景を見るのに何千メートル級の山を登る必要ってないんですね。ここは1000メートルもありませんが、足元は断崖絶壁、眼下には心を洗われるような景色と連なる山々。ハイキングの嫌いなマルツェルはここまでの道のり文句たらたらでしたが、この景色を見たらそんな思いも吹っ飛んだのでしょう。夢中で写真を撮っていました。
頂上は風が強いので一枚羽織る物を持っていると良かったです。
麓の村の民家とポピー。
こちらではよく料理やお菓子にケシの実(Mak)が使われます。牛乳とケシの実で子供はよく眠るのだとか。
後ろにぼんやり写っている家はポーランドの家です。国境を越えただけでスロバキアの家と随分様子が変わります。屋根の形が複雑で各階にバルコニーがついています。
サクルカの擦り傷とアザだらけの足。でも楽しかったっていうのがこれだけでも伝わりますよね?
この週末、ネルカは自転車に補助輪なしで乗れるようになり、サクルカのトイレトレーニングもだいぶ進みました。
あぁ、私もマルツェルの退職後はこんなところで生活したいなぁ。
豪邸を持つ必要も、5つ星ホテルに泊まる必要もなく、世界の最高峰を制覇しなくたって、都会からこんなに離れたところだって心から楽しみ、くつろぐってできるんですね。最高な時を過ごすのに、最高を求める必要はない。ちょうど良いだけで十分。そう感じた週末でした。
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