スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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イースター/Velka Noc

2013-04-08 | スロバキア/Slovensko 2013以前
今回自分のパソコンを持って行かなかったのは間違いだった。せっかく時間があっても、ブログの更新ができなかった。


さて、もうイースターなんて遠い昔のことのようだけれどイースターについて。


義母の作ったジンジャーブレッドと家

とりあえず私の知っている外国、オーストリアもアメリカもイースターと言えばエッグハント。
でもスロバキアのイースターと言えば、月曜日、女性は男性(kupacクーパチ/sibacシバチ)から水をかけられ、柳の枝を編んだ鞭(korbacコルバーチ)で打たれる



こう聞くと恐ろしいのだけれど、まぁ実際、水はバケツだったり、シャワーだったり、ペットボトルやコップだったり、もっと手加減してくれて香水だったり(でもこの香水の匂いが一日残って実際これが一番迷惑だったり…)人により、鞭のほうは決まり文句を歌いながらお尻を軽く叩き一年の美と健康を願う。女性は概ね男性たちが来てくれるのを楽しみに待っているようだ。

この風習はスラブ圏のもののようでこれまで聞いた中ではポーランド、スロバキア、チェコ、ハンガリー(でもハンガリーはスラブ民族ではないような)、それからクロアチアの方でもイースターの月曜日の朝は男性が女性に水をかけるそうだ。

スロバキア(我が家)においては、月曜日の朝、マルツェルと義弟、義父は正装で親戚の家々を回り、私たち女性はやはり少しおしゃれをして家で待つ。そして家族や親戚、ご近所の男性に鞭でお尻を叩かれ、水をかけられる。
その後は家に上がってもらいご馳走やお酒を振舞っておもてなし。男性に卵やチョコレート、お金をあげ、鞭にはリボンを結んであげる。そして小学校で働く義母によると、休暇明けの学校では女の子は何人の男の子が家に来たか、そして男の子はどれだけのリボンをもらったかを友達同士で競っているのだそうだ。

鞭に結ぶリボンの色にもそれぞれ意味があるそうだ。

赤・・・愛
黄・・・否定(あなたのことが好きではない)
緑・・・お気に入り
青・・・希望(まだチャンスはある)


親戚の男の子とネラ

私はどうだったかって?私もしっかり水をかけられ(マルツェルにはペットボトルの水を頭からかけられ、全部着替える始末)、親戚の伯父さん、子供たちから鞭で叩かれた。

こんな感じが伝統的な姿かな?
写真:SMEより





今年も一年健康に美しく過ごすことができますように!


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