はりえんじゅの道

立ち止まっても歩いても・・何時までたっても見付からない・・・・

2008-03-09 | Weblog

地唄 雪

 

           

花も雪も  払へば清き袂かな ・・・・

 

地唄 鐘ヶ岬

 

           

初夜の鐘を撞く時は 諸行無常と響くなり   

       後夜の鐘を撞く時は 是生滅法と響くなり・・・・

 

 楊貴妃

 

    

尋ね行く幻もがな伝にても 幻もがな伝にても

     魂のありかを求めんと・・・・・

 

人生とは現の無常と夢の儚さの狭間を行き来して過ぎて

行くもの。だからこそ時には、めまぐるしく行き過ぎる時間とは

別の時間を生きてみたい・・・・。

玉三郎の舞台は、そんな願望を叶えてくれる。

真山 仁

 

「グラントヮ」での公演で玉三郎の舞台を見てから、もう1年余になる。

その前は、ル テアトル銀座で、殆ど同じ演目を見た。

そうそう、「羽衣」もあった。七之助が伯龍を演じて、こんな綺麗な漁師さん

居るわけないなど、ぶつぶつ呟きながら、うっとりみとれていた。

劇場を出てからも当分ぼーっとしていた。

自分だけの時間に融けていたのだろう。

    地唄「雪」


豊穣の時

2008-03-09 | Weblog

鷺娘 

     

                    

 

                     

 

 

 坂東玉三郎(五代目) 1950年4月25日生まれ。歌舞伎役者。屋号:大和屋。定紋:花かつみ。本名:守田親市。1956年、十四世守田勘弥の部屋子となる。翌年、坂東喜の字で東横ホール『寺子屋』小太郎で初舞台、1964年6月、歌舞伎座『八代目市川團十郎』娘おみよ『心中刃は氷の朔日』おたまで五代目坂東玉三郎を襲名。

 

 

玉三郎は舞台の上で時間を操る魔力を持っている。

彼が繰り広げる舞台があまりにも美しく、時間を忘れさせて

しまうという意味もある。だが、近年の彼の舞台にはもう一つ、

舞台の上だけで生まれる不思議な時の流れを感じる。

豊かな時間は風のようにそよぎ、それを感じた人だけを

現実から解き放ってくれる。

真山仁


 http://www.tamasaburo.co.jp/