克堂(若槻禮次郎)
我が家にこんな掛け軸があって、これが読めない。
家人の友人の父上の家を、克堂氏が訪問された折に揮毫して貰ったもので、
友人が父上から、家人が友人から譲られた。のだそうだ。
(県庁前の胸像が克堂氏だと云うことに今日まで気がつかないで居た。
なんだか申し訳ないような気がする)。
落款のない書は価値がない。という。
家人はまるきり関心がないようで、私もオオアリというわけでもないけど
読めないのが気になる。
私の友人に長く書をやっている人がいて、「読めない部分を読んで」と
頼んだが、「読めないので師匠に読んで頂くよう頼んであげる」という。
それから・・・大分月日が経ったが、彼女も忘れてしまったらしい。
彼女のグループの書展を毎年見に行くが、読めるものより読めないものの
方がずーっと多い。
書は読まなくても良い、見るものなのだ。と誰方かが言っていたが、
やはり読めないと気になる。 字は読める方が良い。と思う。