兄にも
意識が戻ったことを伝えた
父は
高熱のため
時々は眠った
タオルでいくら拭いても
汗をびっしょりかき
父も熱がるので
氷枕を貸してほしいと
看護師さんにいうと
氷を入れるタイプの
茶色いゴムの氷嚢袋を貸してもらえた
氷はすぐに溶けてしまい
何度も氷をもらいに行くと
看護師さんにはいい顔をされない
氷も足りなくなる風に言われるも
ワタシはそれでも
もらいに行っては
父の頭後ろを冷やした
そんな時
担当の医師から
CCU移る方が良いと話をされた
その時なんと女性は現れた
女性は父の顔を覗いて
息があるか確認して
声をかけて
意識があることがわかると
母国に変えるはずだった
飛行機のチケットの払い戻しに行くと言い
またすぐに出て行った
父はその後
意識がとてもはっきりしてきて
女性がチケットの払い戻しにどこまで行ったのかと聞いたり
お金の心配をしたり
カープの話で盛り上がったり
兄の帰省の話などをしたり
ワタシの息子の仕事は順調なのかとか
いろいろ聞いてくれて
笑顔もあったし
時々は
ワタシを笑わせた