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どこでもドアがあるわけでもないし
兄はすぐには来られない
父がもうダメなのかと
認めてしまうのも怖くて
兄にメールをするのを少しためらってしまった
あの女性は
睡眠薬を飲んでいるため
すぐには来ない
どうしようもなく
兄にメールを送ったのだ
目が覚めない父に
ワタシは一生懸命話しかけた
嘘でもいいから
父がびっくりするような話を
あ、そうだ
「宝くじが10,000,000円当たったよ」
なんて耳もとで伝えてみた
なんと父は
「な、なんぼて?」
と目を覚まし
「ひゃ、ひゃくまんくらい、くれるか?」
「〇〇(女性)に50まんくらい、やってくれ」
こんな意識の戻り方をした
朝までもたない
どころか
ワタシをイラつかせる
会話もできるのだから
無理かも....
という医師や看護師さんの
無理とはなんだたのだろうか
意識がないのは
眠っていただけなのか
本当にわからなかった
父はチューブで痰をとられるのが痛いといい
自分で痰は出せるからと
括られた手足の自由を欲しがった
お腹も括られていたので
そこだけは解いてもらい
頭を少し上げて
ワタシの手が
痰をとる父の手の代わりをした
どうして
こんなに括られてしまったのか
看護師さんが言われるには
父は体力があって
力も強く
暴れると身体に負担がかかるからだという
色々聞くと
少し面倒そうに言われるので
とにかく治療に専念してもらえるならと
意見をしたり
疑問をかけたり
しなかった
つづく
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