怒りを顕にして
父のもとから去ってから
当分の間は音沙汰なしでいた
あの女性は
そろそろか
ボチボチかって
頃合いをはかり
父に電話をかけてきて
「げんきですか?さみしくないですか?」
「わたしは、さみしい、前いったことは
怒ったからいっただけし〜」
「おとさん、日本語わすれそうですよー
会いたいですよー」
と
あれやら
これやら
父に電話をかけてくる
その女性の声に
いささかニンマリな父に
ちょっとイラついたけど
「時々娘が来てくれとるから、心配いらないよ」
ワタシがいるときは
父がそう言えば
「わかりました」と言って
女性は電話をきった
でも
ワタシも四六時中一緒にはいないのだから
色仕掛け電話を毎日のようにかけてくれば
話は少し変わってくるわけで
時には慰謝料払えば離婚に応じるとか
相続の受取人を自分(女性)にすれば
直ぐ父のもとに帰りたい
とかいうようになり
そう言い出すと
父はきっぱり
「それは駄目」
と
言い切れていた
こうなると
泣き
わめく
そして
少しまた時間をおき
淋しがり
会いたがり
父の身体を気遣う様子で
また涙する
あの女性は
父の家からいなくなっても
しつこく付きまとい
父から離れない
いや父というより
父の預金と
遺族年金だ
父はまだ元気でいる
っていうのに.......
つづく
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