福岡県医療用ウィッグ(かつら)を作る再現美容師chikaブログ

美容師のわたし…シングルマザーのわたし…乳ガンだったわたし…更年期障害と闘ったわたし…素直な想いを綴り伝えたい

☆京都新聞に掲載その3☆

2009-12-26 21:06:49 | 協会活動・病気

診断から2年半、ある日、胸に痛みを感じた。
検査の結果、がんは0期からⅣ期ある段階のうちⅢ期まで進んでいた。7センチに広がった膿疱の中に複数の腫瘍が散らばって見つかり、乳房温存はできないとされた。
術後、右手が上がらず、抗がん剤シクロホスファミド(エンドキサン)の副作用で毛が抜けた自分を見て愕然とした。医師には「日常生活が一番のリハビリ」と言われた。
副作用で吐き気がし、10メートル歩くのも辛い日があったが、料理や掃除を頑張った。
『絶対に職場復帰する』と誓い、趣味の絵とテニスで右手を動かした。
長女(10)と長男(8)に支えられた。手術や検査の時、
「お母さんと一緒にいる」と病院で何時間も付き添ってくれた。
『はさみを再び握れたら、今度は私が誰かを支えよう』
そんな気持ちになった時、人づてにヘァエピテーゼ活動を知った。



☆京都新聞に掲載その2☆

2009-12-26 20:52:09 | 協会活動・病気

杉本さんも乳癌を患った。2007年4月、手術で右乳房と脇下のリンパ節をすべて切除した。
化学療法もつい最近まで受けていたが、患者の自宅に出張し、ウィッグを希望の髪形にカットする
『ヘァエピテーゼ』活動を一年前から続けている。 ウィッグの実費以外は手弁当のボランティア。
大阪府枚方市内の美容院で働くかたわら、道具をマイカーに積み患者を訪ねる。

∞はさみ握れない∞

五年前、右乳房にしこりを感じた。近くの病院で直径1センチの「良性膿疱」と診断された。医師から
『大きくなると切除の必要がある』と忠告された。だが、『切除』すれば、はさみを持つ大事な右手に影響が及ぶのでは……。
怖かった。
膿疱は広がっていったが、「できものだから大丈夫」と検診から逃げ続けた。


☆京都新聞に掲載その1☆

2009-12-26 20:40:30 | 協会活動・病気

25日CHRISTMAS
京都新聞に記事になりました
記事より

あきらめない
乳癌治療から…

『後ろも軽くしますね。だいぶすっきりしてきましたよ』

軽やかにはさみを動かしながら、美容師の杉本千加さん(40)=八幡市 =は、笑顔で女性に話しかけた。 切りそろえていたのは、ウィッグ(かつら)。
女性は乳癌が再発していた。抗がん剤で髪が抜け、外出がおっくうだったというが、元気なころの髪形に近づき、表情に明るさが戻った。
『女性にとって髪がどれだけ大切か。自分が乳癌になってあらためて分かった』