あちこちで色々言われていて、東京都の建前も漫画家や出版社の言い分も出揃った気がするけど、言ってることはどっちももっともなんだよね。
立場が変われば言い分も変わる典型というか…。
いろいろ考えると、私的にはどっちも反対、どっちも賛成、って言うのが本音かなぁ。
一番この問題で感じるのは、出版社の自主規制が信用できないってこと。
例を挙げるなら、たとえばコ○コロ。
小学生向けのあの雑誌で、CERO基準で15歳以上対象のモンスターハンターポータブルの特集していた。
だめでしょう、これは。
これじゃあ、自主規制してない、って言ってるのと同じじゃない。
また、某電子図書販売のメルマガに、「この改正案を厳密に適用すれば、竹宮惠子さんの『風と木の詩』だってだめになる可能性がある」って言うくだりがあったんだけど、可能性があるんじゃなくて、あれは映画で言う「PG-12」ぐらいは必要な作品でしょう?。 大人が見て芸術作品だからって、子どもが同じに感じるわけではないのよ。
また、今の本屋って、成人指定かどうかしかチェックしてないし、後でちょっと触れるけど、この辺あまり親って機能してないし、最近の中学生向けぐらいの少女雑誌って、結構エロいというか、少女向けハーレクインっていうか、さすがに、これ見ていると、とても自主規制しているとは思えないのよね。
今のマンガ・雑誌には何も基準がないから、たとえば、映画のレイティングとか、ゲームのCERO基準みたいなものがあってもいいと、親としては思います。
区分けは絶対必要ですよ、すくなくとも映画では、バーバレラが子供向けに上映されるようなことはことはなくなったもの(40年ぐらい前、バーバレラと海底世界一周が同時上映されたことがあったらしい)。
ところでこの問題、親どこいった。 って私は言いたい気がする。
これが一番問題だと思うのだけれど、その、条例で守られるべき子ども達の親はどう考えているのか?
実際、先に例を出したモンスターハンターポータブルは、小学生の男の子たちにも人気で、みんなプレイしてるし、映画は映画で、試写会へ行くと、PG12指定の映画に、結構小学生低学年以下の子どもがいて、怖いシーンで、ずーっと泣いていたり、
ほかにも学校の保護者会で、週100円のお小遣いで、漫画雑誌も買わせてる、って母親がいたり。
特に後者は、それ計算が合わないと違う? って聞きたくなった。
子供向けの月刊漫画雑誌が400~500円、本当に、自分の子どもが何してるかわかっているのかなあ?
ちょっと話がずれたように思えるかもしれないが、言いたいのは、親が本当に子どもの見聞きしているものを知っているか、ということ。
実のところ、東京都青少年健全育成条例改正案なんて、本当は必要なものじゃないのよね。
親がちゃんと子どものこと見ていて、ブームだから、とか、当たったダタ券だからという理由ではなく、きちんと善悪を区別して与えているんだったら、そんなに子どもに悪影響もないはずなのよ+。
ただ、私もよく反省するんだけど、大人になると、子どものころに比べてなんか時間が経つのが早くて、いつも忙しい気がして、つい子どもをその忙しい世界に狩り立ててしまう。
そこを我慢して、たまには、子どものやっているゲームを一緒にやってみたり、買ってくるマンガを一緒に見てみたりするべきじゃないかしら。
そうすれば、それが子どもに与える影響も想像できるかもしれないから
学校の成績がいいのが、いい子どもの条件じゃない、ってこれは、自分の子どもの成績が悪いことへのいいわけだけどね(笑)