今回は、能楽師 高安流 大鼓方の白坂さんをお迎えして行いました。
大鼓 小鼓 笛をお持ち頂いて組み立てるところから見せて頂きました。白坂さんは、大鼓の方ですので小鼓や笛はいつ使うのかは不明ですが、流石に笛もお上手。言わずもがな、小鼓はお手の物。
いつもは、形になった所しか拝見することはありませんが、大鼓の皮に挟まれた部分の”胴”と言われる部分は、蒔絵が施されていてとーっても美しい芸術品でした。材質は桜。中のくりぬいている部分は”海”と言われるようです。
こちらの部分は、形状によって音も違うようです。中も綺麗でした。今回お持ち頂いた中で一番古いものは、安土桃山時代の物です。どれも年代物。こんなに長く使えるのにも驚きでした。なんでも、口の部分が1cmほど削れているのは何度も使った証拠らしいです。
皮の部分は大鼓は成馬の背、小鼓は仔馬の腹の部分。
大鼓は10回しか使えないようです。締め上げるのも、熟練の技。力をかけすぎるとバーンと敗れてしまうようです。
貴重な皮を、、と思いながら 打たしてもらいました。どうも、ぶーんと微妙でした。難しですね。
コツは、脱力だそうです。うーん。。
最後に五人囃子の並べ方を教えて頂きました。
右から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順。笙が入るのは公家流。
何百年も昔の音に間近で触れられて、貴重な体験でした。
白坂さんありがとうございました!
ご参加いただきました皆様もありがとうございました。
ちさやのお話会にご参加頂いた皆様もありがとうございました。
来年度は、着物ができるまでを4回にわたり実演でご紹介させて頂く予定です。