きものあとりえちさや

福岡在住の和裁士の日常。

解体!男物~丈直し裄直し~1日目

2015-12-14 21:00:57 | 今日のちさや


丈直しの表生地

で、裏地は足りないので切断して継ぎます。

今回は、裄出しも。

生地がなかったので、羽織の芯の部分を取り外し別生地をつけ直しました。


今日は、羽織と長着の袖を外して、羽織の襟を外して芯をつけ直し 長着の内揚げを外し背縫いと脇を縫い衽を縫いたし、、、いろいろ。

まだまだ、続きます。。。




五人囃子の並べ方 終了しました

2015-12-14 13:32:09 | ちさやお話会&ワークショップ

 今回は、能楽師 高安流 大鼓方の白坂さんをお迎えして行いました。

 大鼓 小鼓 笛をお持ち頂いて組み立てるところから見せて頂きました。白坂さんは、大鼓の方ですので小鼓や笛はいつ使うのかは不明ですが、流石に笛もお上手。言わずもがな、小鼓はお手の物。

いつもは、形になった所しか拝見することはありませんが、大鼓の皮に挟まれた部分の”胴”と言われる部分は、蒔絵が施されていてとーっても美しい芸術品でした。材質は桜。中のくりぬいている部分は”海”と言われるようです。
こちらの部分は、形状によって音も違うようです。中も綺麗でした。今回お持ち頂いた中で一番古いものは、安土桃山時代の物です。どれも年代物。こんなに長く使えるのにも驚きでした。なんでも、口の部分が1cmほど削れているのは何度も使った証拠らしいです。

皮の部分は大鼓は成馬の背、小鼓は仔馬の腹の部分。
大鼓は10回しか使えないようです。締め上げるのも、熟練の技。力をかけすぎるとバーンと敗れてしまうようです。

貴重な皮を、、と思いながら 打たしてもらいました。どうも、ぶーんと微妙でした。難しですね。
コツは、脱力だそうです。うーん。。

最後に五人囃子の並べ方を教えて頂きました。
 右から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順。笙が入るのは公家流。

何百年も昔の音に間近で触れられて、貴重な体験でした。

白坂さんありがとうございました!

ご参加いただきました皆様もありがとうございました。

ちさやのお話会にご参加頂いた皆様もありがとうございました。

来年度は、着物ができるまでを4回にわたり実演でご紹介させて頂く予定です。