病院設計者のブログ

病院・診療所の新築・建替・リフォームに関する事や、その他色々な事について書いていきます。

産婦人科の設計-外来5

2010-01-29 | 産婦人科
キッズルーム キッズスペース


これは、ぜひ設けたいスペースです。
二人目、三人目の子どもが出来る時は、上の子どもがまだ小さく、
妊婦検診には一緒に連れてくることが多いと思います。

待ち時間が長かったり、待合室が混んでいる時などは、子どものスペース
があると、とても助かると思います。

もし、これらが、無い場合、子どもがぐずったり、あばれたりして、待合室
の雰囲気が大変騒々しいものになってしまいます。

独立した部屋とはせず、待合室に隣接し、受付等から見える位置に配置し、
職員の目が常に届く位置に配置しなければなりません。
しかし、子ども達の声がうるさく、診察や、受付の邪魔になるようでは困ります。

設計段階で、受付からの視線の範囲などを十分検討した上で、位置などを決めて
行かなければなりません。

子どもが寝そべったり出来るよう、靴を脱いで利用する形が良いでしょう。
おもちゃや、絵本などをそろえ、ちいさな子ども達が30分位飽きずに居
られるような、空間にするのが良いと思います。ミッキー等のビデオを小
さな音で流しても良いかもしれません。
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産婦人科の設計-外来4

2010-01-28 | 産婦人科
トイレについて

産婦人科にとって、外来トイレはとても重要です。


産婦人科の患者さんは、尿検査を行うことが多いので、
患者さんが受付をした後、スムースに移動できる位置で
あり、かつ、取った検体を検査ゾーンに直接出せる様な
位置としなければなりません。

取ったおしっこのコップを、患者さんが持ってトイレか
ら出てくるようなことは、絶対にありえない設計です。
しかし、昔の医院などをみると、このような光景をみる
ことがあります。

上記のことは、当然踏まえたうえで、トイレをデザイン
しなければなりません。

私は、外来のトイレは、建物全体の格を決める上でとても
重要と考えています。
建物がとてもきれいでも、トイレが汚いと、全体の印象と
しての格はかなり低くなります。
かといってトイレだけ豪華にしても意味がありません。

全体のバランスを考え、トータル的なデザインを行う事が
とても重要です。


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