498「ナマコを自分でさばいて食べよう！」

※さばく写真がありますので、嫌いな方はスルーして下さい。




毎年行っている合宿。

私と職場のTさん（最年長で何でもよく知っている職員さん）と二人で、職場の泊りがけの合宿を企画実施しています。


私の職場は海洋生物を扱っていて、いらっしゃるお客様に解説をする業務があります。
お客様に楽しんでいただいて、そして可能な限りたくさんのお話が出来るように、職員のスキルアップを計る目的で、毎回各自完全自腹で実施しています。

Tさんと二人で、参加15名程度の合宿の、企画・運営・宿泊食事手配・集金・支払い・資料作り・そして講師の手配・講習会の準備・演出（これもけっこう凝っているｗ）・あわせて行われる採集の準備、採集後の生物の仕分け、そして最後のアルバム作りまで、完璧に回します・・・（これが完璧に回るとメチャクチャ快感なんだなーｗ）

講師は、職場の中で部署の違う生物専門の知識を持った人で、この人と仕事をしたいと思わせる魅力のある、しかも講義の上手な人に白羽の矢を立てます。

今年で3回目になりますが、この講師に指名されることが、ほかの部署の方々の「ステイタス」みたいになっていて、講師の依頼に行くと、「今年は私ですか？！うれしい～～！！」といってくださいます。今年はウミガメについて専門の女性職員の方を講師で迎えました。実に有意義な講義でしたよ。


その中で採集時に「喰らおうシリーズ」というのもやっています。
これは「喰らおう番長」のSさんと一緒に企画（実は「番長」と言う名とは程遠い、上品ですごい美人の職員さんですｗ）

「え？！こんなもの食べるの？」というものを採集して、メンバーがその場で食べます。

今までの実績ではアメフラシ・ヒザラガイなどがありますが、今年はナマコを採集してさばいて食べよう、ということで、さっそく・・

前日に採集されたナマコを準備（漁港の漁師さん方々に声をかけて1匹採集させていただきました）
・・おっと！

食べられるのを察知し、あせったナマコが腸を出してしまいました。
太い紐みたいなのが腸、枝みたいになっているのが海水から酸素を取り入れる部分です。

さっそく洗って・・


・・ふきます。


口の部分とオシリを切り落とします。


縦に切って・・


・・開きます。

よく見ると口からオシリにかけて「五放射」のラインが見えます。
これはヒトデやウニにも見られるものです。

薄切りに。


ここで檸檬登場！


ポン酢をかけて・・


チュチュっと檸檬を・・


ヤーン、おいしそー☆

・・ほんとに、美味しかった☆
実はコラーゲンタップリなんです。

最近は、さばける方があまりいないので、ナマコも丸のままではなかなか売っていませんね。

外国の方に「ジャパニーズ・イート・イット！」というと、「うげっ！」というカオをされますけどね（ｗ）

ナマコハ中国では水虫の薬になったり、化粧品になったり、日本でも「ナマコ石鹸」なんて加工されたりしていますよ。

どう？皆さん。ナマコ見直した？