541「見えないところで戦っている生き物たち」

飼育しているアカヒトデの腕から・・何かが突き刺さっているような状態で、頭を出しているのは・・


これはアカヒトデヤドリニナという貝です。
ごく小さい時期に、アカヒトデの中に入り込み、体液を吸ってだんだん大きくなってきます。
大きくなると、やがてはコブのように膨らんできて、そのまま腕を突き破って貝の先が頭を出します。

どんな貝かというと・・


意外と可愛いのです。
体液を吸って大きくなる・・なんてエグイ感じとはかけ離れた姿をしています（ｗ）


貝が出てくるときに腕が折れてしまうときもあるのですが、海の中では、ヒトデの腕はやがて再生していきます。

「共生」というのはお互いになにかしら得になることがあるときに使う言葉です。

ヒトデにとって、プラスになる事が何かあるのでしょうか？まだわかっていませんので、もし一方的に栄養を吸い取られているのなら・・「寄生」ということになりますね。

寄生率はかなり高く、1個体にいくつものコブができていることがありますよ。

あなたは気が付かないうちに・・・だれかに何かを・・・吸い取られていることはありませんか？（W)