「これはたべられるのか?」
「隠岐の一部地方では食べているところもあります。昭和天皇が煮付けにして食べたという記録もありますが、毒があるという説もあり、実際に食用として流通はしていません」
「これはどんなものだか一回食べてみなくっちゃ、プロとはいえないっ!」
・・・ということで、今回の記事は・・
「アメフラシを食らう!!」
職場皆さんとプライベートの採集合宿で、江ノ島に行きました折、私とSさんで決行いたしましたっ!
<※ここからはショッキングな画像も含まれますので、嫌いな方は見ないで下さいね。>
まずはうららかな江ノ島の磯でちょうどいいアメフラシを物色・・網ですくいます。
絵に描いたように、理想的な大きさ、太り具合のアメフラシGET!
いつもは水槽の中でヒラヒラと泳いでいる私の大好きな・・・アメフラシ。
1人ですと躊躇してしまいますが、今日は志を同じくする同志がいますから心強い!
「アメフラシさん、大事な命をいただきます」合掌・・。
まずは、背中の鰓のある部分から鋏をいれ、内蔵を出していきます。
体格がいいアメフラシなので、なかなか鋏が入りません。
ジョキ、ジョキ、ジョキ・・・音が・・・こわい・・。
手前の帽子が私。奥の帽子がSさん。二人とも職場では何でもチャレンジするので「すごいことを考え付く二人」といわれています。
こういうときは、女性のほうが強いですね・・男性陣はちょっと遠巻きに見ています(w)
今回は、その筋の専門家Aさん(女性なんですw)がごいっしょなので、取り出した内臓を並べて解剖していきます。Aさんから本格的な説明がうかがえます。
左側が頭部です。
小さな赤い脳の横に小さなオスの生殖器がありました(ピンクの矢印)
雌雄同体なので、卵巣も持っています(オレンジの矢印)
内蔵を取り出したところ。
だいぶ小さくなりました。
ゆでます。
茹で上がり。
鋏で小さく切ります。ちょっと弾力がすごそう。
もともと巻貝の仲間なので、サザエみたいな感じですね。
真ん中に頭がありますね。
ここを食べるのはちょっと勇気がいる(w)
でも食べちゃう!
ジョキジョキのときに紫汁を沢山出すので、それを使って染色もしてみました。
15分くらいつけて・・
水洗い・・
こんな感じに出来上がりました。
この染物はまた他のワークショップイベントでも使えそうですね(w)
えー、今回の・・「アメフラシを食らう!!」・・結果は・・そんなに美味しい物ではない!!でした!!
アメフラシさんのご冥福を祈ります・・・チーン!
指についた紫が生々しい。
死んでるものには包丁入れられるんだけど
生きてるものにはなんかあの感触がだめです。
素手で触れる事に感服します。
醤油つけたのかな?
つけたら美味しいのかな?
染物は生臭くないのかな?
特にナメクジと山にいるヒル。
あのジメジメグニョグニョした感じがどうも・・・・
もも様・・おじつけは酢味噌あえでした。染物は特に生臭いとかはありませんよ(w)
バンダナおやじ様・・アメフラシは貝の仲間でサザエに近い親戚ですから、お味も噛み応えもそんな感じです。
※注意!!
皆様・・海草を食べる生き物は、海草の毒を体内に蓄積していることがあるので、うかつに食べないで下さい。専門的な知識が必要です。
でも、やっぱり食べないだろうなぁ。
私も、ネットでお店を探したのですが、見つからず、こうなったら自分で調理するしかない!!ということで、こういう結果に(w)