☆デリシャスLIFE☆不妊治療 特別養子縁組

不妊治療からスタートした特別養子縁組のブログでしたが自分の人生、おいしく生きようと思いタイトル変更。内容は雑多。

パッション

2005年07月29日 22時55分20秒 | 本・映画

                

原題:The Passion of the Crist (2004年)

これはもう,公開された時から様々なエピソードを振り撒いてきた作品.
キリスト最後の12時間を生々しく描いたもの。

ドイツにいた頃に公開されたんだけど,バチカンが認めないとか,認めたとか,
観客がショック死したとか,本当にキリスト教界に様々な波紋を投げかけてた.

実際観てみると,これはイエス・キリストに少しでも心を動かしている人には
本当にショッキングな内容であり映像であることがわかったよ.

私は無宗教だが母親がクリスチャンで,小さい頃から教会にも行ってたし,
聖書にも親しんできたし,ルネッッサンス美術を初めとするヨーロッパ芸術にも
深く傾倒してきたから,キリスト教には浅からぬ思いをもっている.

でも,信者でない私が観ても,本当に苦しかった.
胸が痛いっちゅーかね。

これは本当にショック死する人,失神する人が出てもおかしくないよ.
民族,宗教関係なく,群集と言うのは本当に残酷になるものだと
づくづく思ったよ.
時の政治や指導者の思惑で仕立て上げられるスケープゴートというのは
2000年経った今でも同じように存在する.

監督はあのメルギブソン
彼は敬虔なクリスチャンで,だからこそ美化しないキリストの受難
映像として表したかったのだとコメントしている。

宗教画として描かれているほとんどの題材がこの映画の中に詰まってる.
それにしても
最後の復活のシーンのなんという力強いことか

このシーンの為に延々と苦しみぬいてきた映像があったのだと感動したよ。

若干のキリスト教の知識をもってから観たらかなり意味深い映画だと思うけど、
Mギブソンが目指した単なる宗教映画ではない,様々な想いを
観る人に与える,という目的は充分に達せられているのではないか.


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