個人史は本人の話を基に書きます。
しかし、本人が自信満々に断言したとて、
必ずしも正しい記憶とは限りません。
例えば、兵役に就いていたと話すのが
終戦後のことだったりすると不可解です。
人の記憶は、年月日のような時間のモノサシ
に基づくものではないのかもしれません。
中には絶対音感のような時間感覚を
持つ人もいるかもしれませんが。
いろいろな物事の相対的な関係によって、
時間の順序が記憶されるように思います。
終戦によって軍隊は解体されたから、
兵役に就いたのは終戦前のことだ、
といったことを記憶として定着させる
イメージですね。