もう時計は３時、時雨れていた空、雨がやんでいるようだ。

外は寒いのかもしれない。
いよいよ２４日から平城遷都１３００年祭が開幕する。
その前に平城宮跡で多くの関係者が来られて前イベントが行われている。
プレスだけの見学や地元の人に見学を先駆けてオープンしておられる。
以前は佐紀町に住んでいた。
家から目と鼻の先だったので多分１度ならず何度も平城宮跡に訪れて開幕の様子を見学しただろう。
若いときは記者クラブに入っていない韓国系の新聞社でもプレスのオープンの匂いをどこかでかぎつけて行政機関にプレスのオープンに報道関係者と一緒に見学させて下さいと交渉したものだった。
今はそんな匂いを嗅ぎ分けるエネルギーもなくなったのか先日、雨の日にプレスの見学のニユースがテレビで放映されていた。
こんなことを後で知ったら私はすぐに行政機関に電話をしてどうして記者クラブに入っていない人は声をかけてもらえないのですかと抗議の電話の１本も入れていただろう。
それが今回は黙ってテレビを見ていた。
少しは世の中を知りすぎて何かを言う気持ちはなくなっている。
これが老いというものだろうか。
若い時は配布される資料の中に韓国系新聞の記事がなくて日本の新聞報道記事ばかりのコピー資料に憤りを感じて関係者にどうして韓国系の新聞記事はないのですかなんて言ったしたものだった。
今はそれぞれの立場があると理解をして何も言うことはしない。
これも老いなのかとふと思ったりしてしまう。
いよいよ平城遷都１３００年祭が開幕するときが来た。
シルクロード博と違って近鉄線で西大寺にでてそこからバスに乗るかタクシーに乗らないといけない。
開幕は９時からという。
この時間に合わせて会場に行かないといけない。
また気合を入れてしないといけない。
久しぶりの平城宮跡、当日は地元の知っている人にお会いするかもしれない。
私の若かった３０代、４０代はどこかに行ってしまった。
６０代半ばになった私と平城宮跡、平城宮跡に立つとここに住んでいた２０代からの１５年間を思い出すだろう。
久しぶりの平城宮跡、胸がドキドキとワクワクが入り混じっている。

時計は３時半過ぎた。
今日、午前中に作成した原稿のゲラが送ってきた。
初めて取組まれた事業の記事なので関係者にゲラをＦＡＸ送信して確認作業を要請した。
まだ雑用が残っているので順番に片付けていかないといけない。
今日はこのへんで。