鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

朝、起きるとベランダから見える地面がぬれている。

2006-10-23 08:50:01 | 直言!
選挙が神奈川と大阪で行なわれて自民党が当選した。公明党も公認した候補2人が当選した。
私は選挙の投票の環境は分からない。在日韓国人で参政権がないのだからその環境がわからない。
今朝のテレビでは安倍政権になって自民党が当選したと放送している。
今朝、インターネットで東亜日報の新聞記事を見た。
安倍政権の自民党候補が当選したのは北朝鮮の核の問題がでてきたからからと言う。
私はそれもあるだろうが日本人の国民が思っていることを個人的推移で述べてみる。
何と行っても小泉首相と一緒にビョンヤンに乗り込み計算された日本側の昼食の用意に接見での注意を細かくされたこの舞台、日本も狸なら北は狐より狼だったことを日本のテレビを通して日本の国民、社会全体に知らしめることになったのが日本から拉致被害者の現実だった。狐と狸の化かしあい、知恵と作戦の駆け引きになった。

拉致された人たち、その人がいなくなって世間は事故として処理していたが政治家や周りの関係者は分かっていた。確証のニュースが飛び込みだしたのか日本政府関係者らが北に訪問してその拉致の現実がビョンヤンにあることが分かった。
どうしてそのときに政府はもっと手をうって対応しなかったのか。
パフォーマンスマンであり火の中に自ら飛び込んでいくことに生きがいをかんじる小泉首相、ビョンヤンに行ってその拉致の現実を知ることになった。

あのニュースは政治関係なく国籍関係なく衝撃的だった。

父の言っていた言葉を思い出し思い当たることがいっぱいでてきた。
父が知っていたというのは日本の政府関係者はこの拉致については知っていたはずだった。なぜ早急に対応できなかったのか。
米ソ冷戦構造の中ではどうすることもできなかったのか。

今回の安倍政権になって自民党候補の当選、「北」のあり方に選挙を投じた人はいろんな思いがあったのだろう。
来年の参議院議員の総選挙はどんなふうな結果になるのだろうか。

在日韓国人がなぜ民主党に期待をするのか。
ウヤムヤになっている地方参政権付与に対して民主党は世論をみ方につけて政府に動いてくれそうな気がするからである。

また私は日本植民地時代の事の重さを思う。
昨日、日本のテレビで韓国の国防問題を取り上げていた。
平澤市の農村の1部が軍の土地として買収が行なわれている。立ち退かない住民の反対、そして立ち退かない住民の田んぼの行き来をできないように封鎖してしまった。
そのときの田んぼの持ち主のアボジの声は「向こうの田んぼに稲穂がいっぱい実ったものがあるのにそれが収穫できない」と嘆いていた。
私はその光景に私の先祖が日本総督府に土地を奪われ家がつぶれた時の様子、祖父や父たちが話していた言葉が浮かんできた。
日本総督府は土地調査法と称して村の大地主から土地をとりあげ日本人が住み着いて日本植民地支配に入っていた歴史の史実を思い出していた。
土地を掠奪されるときに稲穂が黄金色に豊作になっていた。日本のあくどい土地掠奪の歴史を思い出していた。
農村のアボジの悲痛な叫びに胸が痛くなった。
これもすべて日本植民地支配の歴史から未だに続く韓国人社会である。
分断国家でなければ軍事力をこんなに拡大することもなかったかもしれないと思うのは素人の判断なのだろうか。

分断国家を1つの国、元にもどすことは日本政府にも責任があると見ている。
中国にいる朝鮮族、この人たちも日本植民地時代、独立運動にかかわった運動家たちが日本の憲兵からのがれるように中国に潜伏して独立運動したことは日本の歴史の中では何も教えていない。
今、日本で知られるようになったのが日本の敗戦前、同志社大学に留学していた詩人・尹東柱、ハングルで詩を書いたち言って治安維持法で下鴨署に連行され福岡刑務所で獄死した史実、ひれも韓国の学者によって明らかにされてよあやく日本でこの歴史史実が伝えられるようになった。

今、もう一度日本の憲兵によって追放された韓国人の歴史史実を研究してもらいたいと昨日の韓国の国防についてのテレビニュースでふと思った。
私は度胸がないのでそうした歴史の中にとびこめないほど臆病者である。
自分でも情けないなあと思う。
しかし神経的な病気の体験で自分のやれる範囲でできることはしていこう。
けっして無理をしない。私の生き方でもある。
自分勝手なところもあると思っている。
日本植民地時代に受けた心の傷は2世も3世も受け継いでこの日本で暮していることを日本人が知り地方絵参政権というものに真剣に取り組んで外国籍住民に与えてもらいたい。
これがないとおそらく日本国籍に帰化していく同胞が加速するだろう。
それほど外国籍は住みにくい日本社会である。
帰化しても民族のほころびに苦しむ自分を知っているものは帰化しない。
こうした考えもある在日同胞がいることを日本人が知ってほしい。
参政権がほしければ「帰化」すればいいという国会議員もいる。
なぜこうした言葉がでるのだろうか。
日本植民地時代に生きた在日コリアンの心情も歴史も知らないからこんなことが平気でいえるのである。
私も日本人になりたいと考えて帰化も考えた。
しかし自分の心に民族のほころびを生じ始めていることに気がついた。
このことでまた悩み苦しみたどり着いたところが在日韓国人の新聞記者の仕事だった。私はこれでよかった。ありのまま自分そして同胞のことが語れることができる。
余計な繕いは人生にとってしんどいものである。
ありのまま生きられるということの大切さを知った。
日本の女友達は日本の雑誌記者を辞めたときにどの人も私に仕事の能力がないから辞めたと思われていた。記者としてはまだまだ未熟だったがやる気とこの仕事が好きであることは仕事をする能力があった。
しかし韓国語を習いに行きかけた私の心の葛藤はだれも知らなかった。
「帰化」しても日本人のふりをしても自分の血は韓国人であることを年を重ねてくると、じんわりとこころの中でせめぎあっている自分に気がついてくる。

現代子は恵まれている。ありのままに生きている。
大阪市内の公立学校にある民族学級の子どもたちを取材すると子どもたちから元気な言葉を聞く。
「うちのお母さん韓国人やで」「うちのお父さん韓国人やで」とダブル国籍をありのままに私に話してくれる。この子たちの表情は元気でハングルや韓国の楽器にふれていることが楽しくてしょうがいないという顔をしている。
コリアタウンでされるイベントに子供たちは日本側の両親を伴って参加している。こんな光景に時代はすこしづつ変わっていることを実感する。

かわっていないのが日本の自民党である。
自民党候補の勝利に在日外国人の参政権付与はまた遠くになったと考えている。私の見解がまちがっていればすみません。
「帰化」しない同胞もたくさんいる。みんな心の中で日本植民地時代にわだかまりを持って生きている。けっして日本植民地時代の歴史、人間の心まで解決されたとは思っていない。
この解決は地方参政権付与しかない。そんなことを考えた今回の選挙結果である。もろもろあちらこちらに話しがとんだ。が、気持ちの問題を書きこみをした。

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