鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

8月14日、金曜日。

2009-08-14 07:58:52 | 直言!
先祖さんを迎えて送り出す。
こんなことがずっと日本社会で受け継がれている。
韓国も在日コリアンも同じである。
本来は旧暦にあわしての盆は「秋夕(チュソク)」「正月(ソルナル)」、これを「名節(ミョンジョル)」と言う。膳いっぱいに供物を供えて先祖を迎えて歳拝(セーベ)をする。そして先祖を送り出す。お墓に戻った先祖の墓に行ってここでも歳拝をしてその後、ここで飲んで食べて話して過ごして墓とのつながりを大切にしてきた。先祖を思う心を養ってきた。
日本ではお参りをするだけだが------。日本のことは完璧に知らないのですみません。お寺に行ってほかに何かされることもあるだろう。
在日コリアンの他所の家庭は知らない。
私も実家を出て長くなったがたぶん今でもされているだろう。
祖母が亡くなって祖父を埋葬していた墓地を整備して墓石を建立した。
墓地の中に石の膳を作った。
ここで供え物して韓国式に歳拝する人もいれば手を合わせるだけの人もいる。近年は様々になっただろう。
墓地で備えたもので皆分け合って食べてしばらく皆と話をしながら過ごす。
祖母が亡くなって父親は先祖の祭祀を整理した。
1年に1回、11月に整理した先祖の祭をこの墓地にきてしている。
私はこの行事に参加することはない。
長女の私、嫁いだ娘がここに参加することを好まなかった。
それは父の感情問題があった。11歳上の姉が結婚しても実家のことに口出しをしてきたので姉よりもその連れ合いに苦労した父は自分の息子、私と弟と13歳も年が離れている。自分と同じことにならないのかと懸念することもあって父は私に「結婚した家に慣れて結婚した家のことをしていればいい」と言っていた。若かった時はずっと父に嫌われていると思い不満だったが父が亡くなると家に対する思いが強くて他所に嫁いだ娘のことを考えて言っていたことと弟に苦労させたくない長男かわいさもあったのだろう。
明日はそしてお盆である。

昨日は久しぶりに耳塚に行った。
菊の花を献花させてもらった。
そして参加した一行150人と一緒に京都四条大宮にある焼肉の店「大将軍」で昼食をした。何年ぶりだろう。ここに来たのは。おおかた10数年ぶりである。前の在日韓国人の新聞社にいた時は私の現場は京都だった。
婦人会によく出入りしていたので婦人会の人たちと一緒によくこの店にきてご相伴になった。懐かしく思い出していた。店は昔と違ってリフオームされていた。創設者は民団京都本部の団長もされたかただが2・3年前に亡くなられた。
父の弟、叔父はこの人たちのグループと一緒によく韓国に出かけて山で猟銃をしていたが韓国も猟銃に厳しい規制ができて山に入らなくなった。
それからだろうか。叔父は韓国に行くことが少なくなった。そして年も取ってきたので今は静かに暮らしている。
そんなことを走馬灯に思い出していた。

昼食。
民団大阪本部の支部関係者らと一緒の所に座った。
韓国生まれのニューカマーもいれば在日韓国人もいる。
民団大阪本部のイケメン、若い人に私より少し下の昔のイケメンが向かい側に座り私の隣には学校関係者や教育関係者の韓国生まれの教師たち。韓国生まれの人はどの人もノンダン(冗談)が上手くて面白い。久しぶりに大笑いした。
テーブルに韓国の青唐辛子がのっている。それを誰か食べた。「辛い」といいながらおいしそうに食べるソンセンニムたち(先生=教師)、そして在日韓国人の男性、「辛いので口の中は水を飲んでも酒を飲んでも駄目」という。そしたら韓国生まれの男性は「それは時間が薬」という。
私は「時間が薬」という言葉にはたと思い出した。
まったく食べ物と関係ない話。
「恋愛もふられて気持ちが落ち込んで元に戻すのも時間がかかります。これも時間が薬です」と言ったら皆、大笑い。さすが韓国の教師。笑いながら「そういうふうに考えるのですか」というので「時間が薬というので思い出したのです」と言った。
そしたら他の韓国生まれの教師は「二日酔いになって頭が痛くてどうしょうもないときも時間が薬です」と話す。
私は「コンナムル(もやし)のスープでもだめですか」と言うと「駄目です。時間が薬です」という。
そして今度は耳塚で舞踊を奉納した国立韓国伝統芸能の関係者らの女性がきた。
私の隣に1人が座った。
ほんまに韓国の男性は口で恋をするのがうまい。
「あなたたちが来たので私の心がドキドキしています」と韓国語で言いながら焼肉をコンロにのせる手を震えている真似をする。
これでまた周りは爆笑。
そして私の隣に座った若い独身の女性(舞踊をする人)と写真を取ろうとデジカメを出した。そして若い女性とツーショットで誰かに取ってもらっている。
その写真を見ながら「この写真で今夜は奥さんに叩かれる」というのでまた大笑い。そして今度はナプキンを薄くはがして手に持って「アリラン」を歌っている。遊び上手に冗談がうまい。人を遊びにのせるのが韓国人男性は本当にうまいです。韓流ドラマよりずっとずっと楽しくて面白い。踊る真似をするがやめた。夜の懇親会でないのでやめた。仕事の時は眉をひそめて真剣にしているのに一端、そこから離れると皆どこかに遊びの素養を持ってまわりを楽しませる。はたしてこれは遊びと心得ているものはこれでこの遊びは終るのですが真剣になったら大変。韓国の男性は恋愛も真剣です。一途に恋をします。ここは用心しないといけません。
書いているとあれこれ面白い光景が浮かんでくるがもう朝食の準備をしにいといけない。
今朝、5時半に起きた。そしてパソコンを開いた。夫もおきている。もう8時前、朝食の支度です。

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