今日も1日暮れていく。
我が家のベランダで生まれた雛2羽は成長して番になってとても仲がよいので写真を撮った。この写真3枚、ここに入れてみようと思います。
鳩の写真を見ていると癒されてくるが-----。
しかし私の心の痛みはまだ取れていない。
今またかつて若い男性記者が泣きべそをかいていた様子を思い出している。私に訴えておられたことを思いだした。在日韓国人の新聞社でも他紙の新聞社に勤務していた2000年初めの頃の話です。当時、在日韓国人2世の男性が私に言った。
「どうして在日韓国人の記者をまともに見てくれないのか。する仕事は同じことをしているのに。現場に入って取材して記事を書いて出稿して記事にしていく仕事は日本の新聞社と同じなのに」と半分、泣きながら私に話したことがあった。
それから何かあると私は在日韓国人の立場に立って「在日韓国人の新聞記者も日本人と同じように現場取材をして記事を書いて新聞に掲載している」と話してきた。
そしてまた最近、同じ発言をした日本人がいた。
「民団新聞はマスコミと思っているのか」
一瞬、ムカッとした。
反論したい気持ちだったがまわりに他の人もいたのでぐっと言葉を喉の奥でのみこんだ。
まだまだ在日韓国人社会を知らない人の発言である。
若かったら私はとうに喧嘩しているが年を重ねてくると喧嘩するのも馬鹿らしくなって何も言わないようにしてきている。
こんな発言の心の奥底には「在日コリアンを差別する心が根底にあることが見えていることに本人は気がついていない」
これが日本人気質そのものである。
もっともっと在日韓国人社会を勉強しないと在日コリアンの痛みがわからない。
言葉で反論すると人間関係がおかしくなるのでこのブログでとりあえず書いた。これで発散させているわけでもない。ブログを書いて発散しているわけでもない。見ている人が多くおられるからその人たちの気持ちに少しでも応えたくて書いている。
だから「韓日サロン・・・リビングルーム」は2週間に1度や3週間に1度、書く材料があれば1週間に1度とか書いているが---。忙しい時はここのコーナーは書けない。それでここも読んでいる人が多いがここで書いていないときは「鄭容順の直言」を読んでもらえたらと思ってプロフイルの設定のリンクを入れている。
日本植民地支配100年過ぎた。解放されて戦後60数年経っているのに日本人気質の根底が変わっていないことにまた気付くことになった。
私の胸はキシキシと痛む。
その人、その人の人生の行き方があり与えられたところで一生懸命に仕事をしている。私は後数年もすればこの仕事は若い記者に託して引退もしなければならない。しかし後輩の若い記者たちのためにここできちんと言っておきます。
私は日本の雑誌出版社で5年間記者をした。
最初は楽しかったが4年過ぎる頃から「日本人のふりをして日本の記事を書きたくない」という葛藤にさいなまされた。
縁があって在日韓国人の中で記者になって今は民団新聞で関西担当の記者をしている。ありのままで現場に入ってありのままの取材、そして記事を起こして掲載できる記者としての醍醐味は在日韓国人の新聞記者になって味わうことができた。在日韓国人の新聞記者として自負心をもって仕事をしている。
民族新聞に関わっている。少なくとも在日韓国人の中で仕事する記者は日本社会にも入って取材活動している。
在日韓国人社会でも日本社会でもなくてはならない存在の記者です。
記者のする仕事は同じです。在日韓国人の新聞記者は人材が少ないので日本人より2倍も3倍も仕事しています。週刊紙の新聞であっても人材が少ないのでどれほど現場をかけまわり企画記事を考えて取材交渉して現場に入って人間や活動を紹介している。ハードな中で仕事をしている。
日本人記者よりずっとハードに仕事をこなしている。
まして日本の学校教育では習わない日韓関係を取り上げて取材して記事にしていく。どの現場に入っても手が抜けずその現場、その現場が勉強で仕事の勝負師です。
日本の新聞ならベタ記事になるところをどこか記事を膨らますことを考えてメモは手抜きしない。そして1つでも多く聞いていく。これが在日韓国人の新聞記者の仕事です。そして在日韓国人のその人や活動を日本の新聞より大きくしていく。この役割を大切にしている。
民団新聞を見て日本の新聞記者は情報収集しておおられる記者も多くおられるのです。日韓の架け橋をしているマスコミ人です。
もう少し言葉に気をつけてもらいたいものである。
そんな心の痛みを1日、思っていると鳩の番は仲むつまじくしている。
ふと心が癒されていく。
写真は2011年4月9日、午後4時9分の撮影。
洗濯物をベランダに取りにいくとマンションの隣のベランダのテラスでチビともう1羽が仲よく羽づくろいをしている。カメラを向けるとチビはもう1羽、雌の顔を見ている。生まれて鳩らしくなってきたときからチビはずっと雌に頼っているかわいいところがあった。今も同じようだ。
3枚目の写真は私のカメラに気がついて雌はベランダに下りた。
チビは衝立のところにとんだ。そうすると雌がまた隣に飛んできて仲良く並んだ。このときの時計は4時10分になっていた。
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