鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

桜の季節に韓国を思い出す。

2006-04-12 16:48:05 | 直言!
連休がもうすぐすると始まる。
こんなとき韓国に行きたい衝動にかられるが今年は10月に行くことにした。
仕事の中も新団長で新執行部になった。私は地方通信員の肩書き、私まで良いも悪いも影響はないものの編集委員の迷惑になりそうなきがした。
新執行部になれるまで時期を待つことにした。
韓国は今、済州道から釜山、慶州、木浦と桜はのぼっていきソウルはもう満開に近いと思う。そしてこれからツツジの花が山々に咲く。黄色のレンギョウも咲き美しい。
私は慶州の桜並木も何回も見たが1番心に残る桜並木は木浦から光州に入り和順に行く慶全線の道路がある桜並木である。ここを通って南海高速道路に入って慶尚南道晋州市に向かう。
光州からバスは慶全線を走るが桜の咲くこの季節、景色は圧巻である。無等山(ムドゥサン)を見ながら走る。無等山国立公園である。この近辺に王仁博士の生誕地がある。和順には有名な雲住寺もある。
韓日双方のマスコミ・旅行関係者10数人は韓国の航空会社の招聘で1995年の桜の咲くころ、これまで日本に紹介されていない観光地を旅行した。
済州道にも行った。全羅道と慶尚道中心の旅だった。
王仁博士生誕地を訪問したがすごい史跡に驚いた。長尾にある王仁塚とはほど遠い史跡の差があった。
ここから光州市も訪ねた。行く道の景色は春だった。山々はツツジの花に覆われていた。
無等山さん見ながら走る道路の桜並木にであった。見事な桜並木だった。道幅はバスが対向できるほどの幅なのに1500本の桜は満開だった。
私たちおもわずバスから降りて写真を撮った。桜並木を仰いだ。1500本の桜がまっすぐに続く。こんな景色、日本にあっただろうか。みんな私たち感動をした。
あの桜は生涯忘れないだろう。
桜の苗木1500本は在日同胞の全羅道出身者の寄贈で植えられたという。
その話に感動した。
1965年韓日国交正常化され70年代から1世たちは故郷に帰った。故郷で学校を建てた。電気も通した。道を作った。当時の大統領が啓発した記念日「植樹の日」にも在日同胞は国に帰り植樹運動に寄与した。こんなこと日本人、韓国人は知らないでしょう。
韓国は1世の祖国、故郷の発展のために1世たちは汗水たらした蓄財をこうして寄与してきた。韓国の経済発展に一助をしたことを日本人、そして韓国に在住する人たち知ってほしい。
こんな話を現地のガイドから聞くとまた感無量になった。2世たちの知らない歴史だった。
この前か後か忘れてしまったが私は雲住寺(ウンジュサ)で忘れて行かれた。
雲住寺の高台にのぼると大きい石の史跡残っているという。これは韓国でもめずらし史跡であるといわれていた。しかし高台にのぼるの大変と思ってトイレをして入ってきた入り口で待っていた。そしたらしばらくするとバスが向こうに走っていくのが見える。
置いてきぼりされた。
入り口の守衛は「アイゴー」と言っていたがバスはだんだん遠くになった。
頭の中はしょうがない。たしかソウルにもどる日だったのでこのままタクシーでソウルまで飛ばすしかないととっさに思った。
しかたがないと思ったらバスが戻ってきた。
バスの中の1人が「あれ静かになっている」と見渡したら「鄭さん忘れてきた」となった。
バスは引き返してきた。女性は私1人の参加だったのでけっこう賑やかだったのだろう。
本当はガイドにあたってあたりまえだったが女性のガイド、ここで旅の気分を害してはいけないととっさに考えて、元いた在日韓国人の新聞社の支社長に怒った。
「もう、トイレしていたのにまさか違う出口からでていくなんて---」
そしたら支社長は「鄭さんなんか、ここで尼さんになっていればよかった」と言葉のやりとりをした。怒っていても冗談で支社長に私は怒っていた。バスの中は2人の冗談のやりとりに爆笑していた。
しばらくして私は気がすんだので言葉のやりとりはおさまった。
そして木浦の海岸で「踊り蛸」を食べているときにガイドは私に謝ってきた。
ガイドの責任だと分かったことだけでもいいと思った。
桜の季節になると置いてきぼりされた韓国の寺、雲住寺のことを思い出し見事な桜並木を思い出す。
秋の韓国はまた何を見せてくれるだろうか。
秋は民団中央本部が行うソウルでの「在日同胞歴史写真展」に合わせて訪韓をしたいと考えている。昨年からこの行事が開催されている。今年も開催される予定と聞いている。ソウルで「在日同胞の歴史写真展」を1度見てみたい。韓国の人たちの反応を見たい。そして1世たちの渡日史がどこまで韓国の地で伝えられるのか、きっと感慨深いものがあると考えている。
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