鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

雨がやんだ。

2009-02-23 14:41:31 | 直言!
と、思ったらまた雲がでてきている。
今、時計は午後の2時過ぎである。
これから外出の支度をしないといけない。
関西は雨だが北海道は吹雪交じりの雪、沖縄は真夏に近い気温になっているだろう。日本列島は長い。そして日本列島は四季折々の季節が見られて人間の情感を自然の中で育んでいく土地柄である。
飛行機で行くと1時間と少しで韓国に行くことができるが緯度の関係で韓国は少し気候が違う。
真冬は寒い。マイナス10度になることもしばしばある。
最近は地球温暖化で夏の気候は日本と変らなくなった。
車も冷房装置も多くなって日本と変らない気候になった。
まだ10数年前のソウルの夏は午前10時までは涼しかった。
10時過ぎると太陽が頭上にあがり真夏を思わせる暑さになったが10時までは太陽がまだ真上に上っていなくて涼しく感じた。
午後になって暑くなる。しかし木陰に入るとひんやりした。
今はもうそんな気温ではない。
ソウルの町も車が多くなり冷房機器も多くなってアスファルトに熱風がありその照り返しで猛暑である。
韓国の冬は寒くて長い。
だから韓国の学校の学期制度が日本と違う。
1学期は同じだが2学期は12月に終ると冬休みが長い。2月まで冬休みである。2月に入ると3学期、3学期は1週間程度にしかない。春休みに入って新学期は3月2日から始まる。
3月1日は韓国の最も大切な行事、日本植民地時代、ひそかに東京、中国の独立運動家が独立宣言のために活動していた。そして3月1日、ソウルのパゴダ(現在は名前が変っている)公園で独立宣言文が読まれて独立運動が当時の朝鮮半島に波及した。運動家は逮捕され拷問され命を果てた人が多い。その記念館が韓国の水原市にある。
夫はこの記念館で見た数々の展示に「こんなこと日本の学校では何も教えてもらっていない」と涙を流していた。
だからこの日は韓国にとっては大事な日で各地で記念式典が行われる。
話は横にそれた。
日本の新学期は4月からだが韓国は3月、公務員や学校教師の人事異動は2月の初めになる。
夏と冬との2回の人事異動で海外赴任の就任や離任はこの時に集中する。
飛行機では1時間ばかりのところなのに違う文化や習慣がたくさんある。
私は若いときはソウルの町が大好きだったが年を重ねてくると体質がそうなっていくのか日本の気候風土にあっていく。そして日本の文化などに自分があっている。生まれて住んだ日本、親の血は韓国なのにその2世はやっぱり日本が自分の故郷である。住みごこちがいいのである。
2世は親の生き様を半分、受け継いでいるが3世、4世になると受け継いだものは希薄になっていく。
この子たちに民族、民族といっても聞く耳を持たない子どもたちが大多数になるだろう。当然、日本国籍を収得していく人が増えていく。
20・30年前までは北朝鮮が活発に政局に動いているときは帰化をする人も少なかっただろう。しかし指導者の独裁と拉致被害者が表面に浮上してからは民族組織は崩壊に近くなった。
民族学校も崩壊に近く民族気質を養う教育も失っていく。
そしてこの子たちのほとんどの子孫は日本国籍に切り替えている。
韓国籍に切り替えるより日本国籍に切り替えている。
民族組織の対立が生んだ1つの結果である。
こうなることをかつての戦後の日本政府、またはアメリカが結束することを避けたのだろうか。分断国家になったときに予測していたのだろうか。この対立は在日コリアンが結束していくことは並大抵ではない。
しかし1世の生き様を見てきた2世は民族のルーツを忘れてはならないと今も2世たちは各組織で奔走している。
在日コリアンの民族を背負って生きていくのはよく考えても3世までになってしまう。
2世の親がいなくなると在日コリアンの社会も変化するだろうと私は考えている。何を残していくのか。在日コリアンが日本で生きた歴史や記録を残さないといけないだろう。日本人の在日コリアンの無理解に対して形を残さなければならないと私は考えている。しかし私の力は微々たるものである。
せめて私が記憶する事柄をネットに書き続けるしかないと思っている。
もう2時半、外出の支度をしよう。


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