銀杏やさんの喫茶店アートのコーナです。

アートのコーナに向けてコーヒーを飲んでいる。
そして連れの人たち男女問わず「綺麗な」「すごいな」と言っている。
この間は白い椿だけだったのに昨日を行くと赤い紙を散華の形に切って白いのと一緒に重ねて椿のようにしている。
まさに東大寺のお水取りをみているような気持になる。
大松明が二月堂を駆け巡る光景が頭の中にふくらんでくる。
こうした発想にお客たちはレジでコーヒー代を払いながら「すごいわ」といいながらでていかれる。
コーナに掲げてある東大寺の油絵とあっている。
コーヒーを飲みながらこのアートの一角の生花を見ているだけで春の訪れを感じている。他のお客さんもそうだろう。
ふと歌が口にでてくる。
----春のなぎさをあなたとゆくの----と。
さて私はあなたというのは誰----と思ったら歌はとまった。
長いこと生きてくると恋のもやもやもはるかかなたにいったようである。