鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

今日は何もしないで過ぎていく。

2008-12-23 19:20:46 | 直言!
朝は9時前に朝食、昼は12時半ごろ外食、家に戻ってきたのが2時、それからパソコンのファイルを整理していると3時、あわててブログを書くが眠い。
夫は外から帰ってきてビールを飲む。肉のたたきを出して食べている。
私は新聞を読みながら寝てしまった。
起きると5時半、代わりに夫は気分が悪いと言って寝た。
私は「食べすぎ」と怒った。
食べすぎである。
それで夕食は食べないというので私はたまごかけご飯でもして簡単な食事をしよう。

テレビの前に座って何気なしに見ていると新宿コマ劇場が閉められるというのでその思い出としての映像が放映されていた。
昭和30年代というと私の中学・高校・そして青春だった。
なんとなく懐かしくて見ていた。
やっぱり昔の歌はいいな。
その時代の空気がよみがえってくる。
若いときはそうファンでもなかったのに年を重ねてくる春日八郎さんの歌が心に染みとおってくる。なんとも言えない望郷の声のようである。
やっぱりいいなと思っていると他の歌手に変わる。
どの人もいいがやはり心に残るのは美空ひばりさんに舟木一夫の高校3年生、おもわず見とれていたがじっと座っていてはいけない。
テレビは耳で聞きながら台所に立って炊飯器にご飯を仕掛けた。
都はるみも川中美幸も出ていたが村田英雄さんに春日八郎にはやはり歌の上手さにはかなわないなと耳で聞きながらそんなことを思っていた。

昭和35年、1960年から3年間、高校時代を過ごし卒業して2年後に東京オリンピックが行われた。このとき自分は親の故郷である韓国の選手に対して何も興味がなかった。まだ日韓国交正常化前である。
韓国の要人たちは日本の東京に来ては当時の政府と会談が何度も持たれていたと後で知った。
そして当時の韓国の記憶はテレビで放映されていたのは漁業問題の李承晩ラインでどちらかというと北朝鮮の支持者、朝鮮総連の活発さだった。
どちらも興味がなかったので私の頭には記憶にないが1965年、日韓国交正常化してから当時の大統領、朴正煕大統領が戦後、初めて韓国から大統領が訪日したというニュースはテレビで見たことは記憶している。
東京オリンピック開催で日本に来た選手たち、当時の韓国は貧しく選手の渡航費用もままならなかった。それで渡航費用は日本の韓国系組織、在日本大韓民国居留民団の関係者が選手たちの渡航費用を出したと後日談で聞くことになった。(現在は居留がとっている。1991年、日韓会談で日本に住む在日韓国・朝鮮人の在留資格は子々孫々までという永住権を獲得した。日本で定住していくことから居留はとった)
この後、地方参政権付与獲得運動に民団は拍車をかけた。

現在の韓国、そうした時代を乗り越えて今日の韓国があると思うとソウルの町を歩いていると感慨深いものになる。
今は韓流に日本はわきかえり韓国ファンになって韓国に繰り出す日本人が増えている。韓国を好きになってもらうのはありがたいが韓国の今日の繁栄を築いたのは在日韓国人の1世たちであることを日本マスメデイアは一般に知らせていない。いつのまにか在日韓国人は韓流からとりのこされている。
先日、平和統一フォーラムが民団大阪本部で開かれ韓国の政党、ハンナラ党の関係者が講演に来られた。
そのとき「統一に向かっての主眼」の前にこの人は話された。
1950年代、韓国は動乱(朝鮮戦争)で国土は廃墟になり苦しい時代だった。そのとき在日韓国人たちは国の建設のために多大に尽力を頂いたと話された。
各地方の道路工事に学校建設などそして施設建設に伴なって設備備品等々の寄与があって今日の韓国があることを話された。
工場建設も在日韓国人を通して多くの技術提供の話もされた。
けっして韓国の人は忘れていない。
元気がでそうな言葉だった。
1988年のソウルオリンピックの成功も在日韓国人の協力があったから成功したということも話された。
南北統一についても話されたがそのことはここで記述しないで置いておく。これは民団新聞の新年特集で掲載されることになっている。今まだ編集の最中である。
世界は不況の嵐が吹き荒れている。
日本もそうなら韓国も同じである。
今も韓国で何かあると在日韓国人は義捐金を募って支援しているが在日韓国人も2世から3世に変わってきた。
その協力は1世のようなエネルギッシュではなくなった。
今、韓国で活躍する経済人は元朝鮮総連の活動者が日本に帰化して日本の金融機関から融資をしてもらって韓国で消費者金融業を経営している人が多くなった。
消費金融業者になれていない韓国人が今、韓国で借金地獄に落ちている。
「韓国で暮らす同胞の形態が変わった」と話してくれたのは韓国で暮らして40年になる在日韓国人男性だった。
こんなことも日本社会では案外知られていない。
ここに何が隠されているのか。そのへんの詳細は私にはわからない。
また厄介なことは知ろうとも思わない。
40年、韓国で暮らしてきた男性は言った。
「私たちは韓国の発展とともに自分を生きるために一生懸命になった。しかしこの頃韓国で企業をする人はただ金儲けのために来ている」とも言った。
40年間、韓国に住んだ男性は2世だが彼は親の仕事で韓国に住むようになった。
「親は韓国経済の発展のために惜しみなく支援してきた。私たち2世も親と同じ思いを持って韓国で暮らしてきた」と話していた。

新宿コマの思い出に春日八郎の歌が出てきた。
心に染みる歌に東京オリンピックを思い出し韓国の選手たちの渡航費用を持った1世たちの度量の大きさをまた認識していた。
韓流と言っても在日韓国人の1世たちも一緒に下地を作ったから韓流があるとも先日の講演でも話しておられた。
こうしたことせめて在日コリアンは忘れないでもらいたいとふと春日八郎さんの心に染みる歌に思いを馳せていた。

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