鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

今日は4時過ぎに大阪市浪速区芦原橋に降りなければならない。

2006-11-26 22:28:14 | 直言!
1時過ぎである。近鉄奈良駅に着いて東向き通りを入ったすぐ右側に喫茶店がある。銀杏やさんである。
満席に近い状態である。1番奥が空いていた。そこの隅っこに座った。
この店の一角は活花のオブジェになっている。1ヶ月に何回かこの一角の花は変えられる。もちろん専門のプロの華道家である。
ここ3・4年前まで80歳前後の華道家がきて活けられていた。その感性にコーヒーを飲んでいる顧客はたびたび感動していた。
そして3・4年前から50代前後のお弟子さんなのか娘さんなのか一緒に活けておられた。近頃はこの大先生は体調を壊されているのか花の活けかたが違うのである。たぶんお弟子さんか娘さんのようようである。
大先生は大振りな活花をいろんな花器を使って見事な演出で活けられている。1つのアートになっていた。想像力を駆り立てた。
このごろの活けかたはフォーマルな活けかたで華道流派のアニマルを取り入れたような静かな活けかたである。
同じクリスマスツリーでも違っていた。
この今の活花に市販の雪を散らしている。見た目はきれいに見えるが心が伝わらない。
大先生は同じもみの木を使ってもクリスマスツリーは生活のあるものをうまく工夫されていた。ヤクルトの空いたいれ物に金や銀の塗料を塗ってもみの木にかけてある。近くに行けばヤクルトの空いた容器とわかるが遠くから見るとわからない。しかしこれが花の芸術になっていた。
小さな店の隅のオブジェから花に対する心、店にこられる顧客への思いがあふれていた。
今の活けかたはきれいに整っている。形はきれい。人が活けた熱い情熱が伝わってこない。
この間は菊だった。細い竹に菊づくりをされた手の込んだものだがあまりにも丹精こめられた菊は菊の品評会の出展作品のようである。
この喫茶店のオブジェには向いていない。まだまだ修行をしなければならない。
大先生は流派の厳しい世代に華道家として活躍された年代である。流派のカラを破って自然体に活ける華の道はまわりから批判などいろいろあっただろう。それでも人生を重ねた経験は計算された手作りと自然体を演出されていた。
このごろ暖かい心のこもった花のオブジェを見かけないのでたぶんお弟子さんか娘さんなのだろう。
しかし今日は、ちょっと携帯のカメラで撮ってみた。
紅葉を見られない私、赤い葉っぱに気をとられて撮った。
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2 コメント

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偽装か化粧か? (ヨボセヨのヨ)
2006-11-26 23:10:34
あの木が紅葉したら紅葉を手前に、あの建物を撮影しょうと
午後3時の光線になれば待ち構えるがここ数日、曇りか雨
最後の一葉も散り今年は駄目か。
しかし、紅葉前の「絵」を{パソコン}に取り込み加工すると
鮮やかな素晴らしい紅葉の「絵」ができた。
アナログ写真に想像も出来なかった写技(シャギ)詐欺写真
これが本当の写真といえるのか?偽装・粉飾・化粧・・・・・・
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Unknown (鄭容順)
2006-11-27 08:11:42
なるほど。パソコンの技術はすごいです。
そんな技術は私にはできません。加工も技術ですね。
今年はいちばん紅葉りときに雨がふるという。カメラが台無しになってしまう。
そのあいまに晴れた空の紅葉ももう終盤です。きのうこのあと、電車の窓から生駒山系の紅葉を眺めることができました。
晩秋というほんの一時を楽しみました。
喫茶店の後ろの絵画は東大寺です。ここのオーナーはもともとデザインの仕事をしておられたのでさりげないこだわりがあるのです。
アートを通していろいろ演出する技術と写真作家の演出、にているのかなと思っています。
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