『ラ・ワン』のDVDを、一足早くマグザムさんから頂戴しました。嬉しいです~。発売予定日は11月30日(金)なので、ご予約下さった皆様のお手元にはあと1,2日で届くのでは、と思います。
ラ・ワン [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
マクザム |
早速見てみたら、特典ディスクがも~~~のすごく面白いのです。というわけで、コーフンしつつ、先行ご紹介を皆様に。まず、DVDの概要をどうぞ。
『ラ・ワン』 公式サイト
2011年/インド映画/ヒンディー語/原題:RA.One
監督:アヌバウ・シンハー
主演:シャー・ルク・カーン、カリーナー・カプール、アルジュン・ラームパール、アルマーン・ヴァルマー
ゲスト出演:サンジャイ・ダット、プリヤンカー・チョープラー
特別出演:ラジニカーント
<本編ディスク>
156分/日本語字幕版&日本語吹替版/18チャプター
<特典ディスク>
78分/日本語字幕/●メイキング ●プロモーション ●ロンドン・プレミア ●削除されたシーン(5種) ●トレーラー(9種)
発売元:マグザム+パルコ+アジア映画社
販売元:株式会社マグザム
まずは、本編のエンディング・タイトルシーンをチェックしました。ここ、ゆっくり見たかったんですよー。作曲を担当したヴィシャール=シェーカルの2人が歌っている「Raftaarein (スピード)」が流れ、シャー・ルク・カーンによるダンスのMVと共に、メイキングシーンが速いカットで流れて行きます。上のシーンの撮影なんか、もっとじっくり見せてくれぃ! でしたね。そこで、さらに詳しく見ようと特典ディスクの「メイキング」を見始めたら、とまらなくなってしまいました。
「メイキング」の案内役は、この映画の主演シャー・ルク・カーン。彼のトークで全編19分を繋ぎながら、『ラ・ワン』の舞台裏が余すところなく紹介されていきます。うーむ、あのシーンはミニチュアを使っていたのか、とか、このシーンのあれもCGだったのか、とか、えー、ここもワイヤーを? まあ、この人体重が重いからねー、とかとか、面白いメイキングシーンがてんこ盛りです。アルジュン・ラームパールや子役のアルマーン・ヴァルマーたちも登場するほか、監督が随所に登場してあれこれ詳しく語ってくれます。また、録音や美術などスタッフによる解説は、映画に関する授業で使いたいような内容になっています。シャー・ルク演じるGワンの、すべすべお肌の秘密も明かされます。
ソング&ダンス・シーンのメイキングもバッチリ。「Criminal」(上)と「Chammak Challo」(下)の場面はメイキングにも登場するのですが、さらに別立てのチャプターで、エイコンの録音シーンなどがカヴァーされています。
シャー・ルクが「デジタル新時代の登場だ」と言うシーンがあるのですが、視覚効果の解説部分はまさにそれを実感させてくれ、インドで初めての映像を作るのだ、という気迫がこちらにも伝わってきます。また、アクションの部分は、見ているこちらまで冷や汗じっとり。上にあげた写真の列車移動シーンは、本当に危険な撮影だったようです。インドでのデジタル製作の全貌をたっぷりと見せてくれる、素晴らしいメイキング映像。インド映画ファンだけでなく、アジア映画ファンやハリウッド映画ファン、映画研究者にも見てもらいたいメイキングなのでした。
それにしても、シャー・ルクが映画全体をよく見ていて、製作現場への目配りもすごいということが、このメイキングのトークを聞いているとよーくわかります。この人、プロデューサーとしても優れた資質を持っている人なんですね~。
一つだけ欲を言えば、本編のチャプターにソング・シーンの項目を入れてほしかったです。インド版DVDには、当然のごとくソング・チャプターが別立てて付いているのですが、日本で付いているのはアップリンク発売のDVD『家族の四季』と『たとえ明日が来なくても』だけ。別立ててなくても全然OKで、チャプターに<song>とかいうマークを入れて、それぞれの歌がすぐ出るようにしていただけるととても嬉しいのに、とインド映画ファンは思うのでした。だいぶ先の話ですが、『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』のDVDではぜひよろしくお願いします!(その前に、『恋する輪廻』の公開を成功させなくっちゃ、ですね。がんばります!)