アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ボリウッド俳優ランディープ・フダーのマニプリ結婚式

2023-11-30 | インド映画

冠婚葬祭&お誕生日は扱わない、とか言っておきながら、今日目にしたインドからの芸能ニュースに心引かれたので、ちょっとご紹介しておきます。ボリウッド俳優で、『スルターン』(2016)の格闘技コーチ役などで知られる名脇役ランディープ・フダー(フッダー)の結婚式が、昨日マニプル州インパールで挙行されました。花嫁の女優・モデルのリン・ライシュラームがインパール出身であるため、彼女の故郷でマニプル式の結婚式を執り行ったもので、その決断に賞賛が寄せられています。この後ムンバイでも披露パーティーをするそうですが、北東インド諸州に対する偏見もある中、完全なマニプル地方の伝統にのっとった式が広くインド全土に報道され、話題を呼んでいます。YouTubeから、まずは短めの映像を付けておきましょう。結婚式のハイライトは、やはり花嫁花婿の花輪交換なんですね。

WEDDING VIDEO - Randeep Hooda & Lin Laishram Wedding In Manipur

 

驚いたのは花嫁衣装が、マニプリ舞踊の女性舞踊手がクリシュナ神を主題にした舞踊の時に身につける衣装と似ていたことで、ゴザのような堅い生地で作ったスカート、紗のベールなど、模様などは違いますがそのまま踊れそうです。でもさすがに花嫁衣装だけあって、豪華なティアラを始めとする金のアクセサリーが輝き、目もくらむほど。ランディープ・フダーも伝統的な花婿衣装のようで、これまた男性舞踊の踊り手のよう。別の映像では、花婿が男性親族と共に会場へと向かう「バーラート(花婿行列)」のようなシーンもあり、着飾ったマニプル州の人々が集う会場風景や、結婚式を盛り上げるために舞踊の準備をしているらしき「プン・チョロム(横に抱える両面太鼓を持った踊り)」の踊り手らの姿も見られます。もう一つ、少し長い映像をどうぞ。

Inside Randeep Hooda And Lin Liashram's Imphal Wedding

 

実は今、マニプリ舞踊関係のことを調べていて、それもあってこの結婚式に見入ってしまったのですが、ちょうどいい時に結婚して下さいました、ランディープ・フダーご夫妻。ランディープはすでに47歳、奥さんは10歳年下だそうで、幸せなご家庭を築いて下さいね。亡くなったこれも名脇役のイルファーン・カーンの奥さんもアッサム州にルーツのある人ですし、北東インド諸州の知的な女性たちはボリウッド名優の心を捉えるのかも知れません。というわけで、「シャーディー・ムバーラク!(ご結婚おめでとう)」。


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2 コメント

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インドの結婚式 (サントーシー)
2023-12-02 17:29:55
ランディープは、けっこう好きな俳優です。

インド人の結婚式ですが、
新郎と新婦の出身地や宗教が異なる場合、
新婦側のスタイルで行うのでしょうか?

お見合いの場合は結婚費用を新婦側が負担するので、
新婦側の意見が取り入れられると言う事もあるかもしれません・・・
(基本的にお見合い結婚の場合は出身地も宗教も同じでしょうけれど。)

俳優とモデルの恋愛結婚でしょうから、
話あって決めたのでしょうね。
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サントーシー様 (Cinetama)
2023-12-03 02:59:48
お久しぶりです。
コメント、ありがとうございました。

どちらのスタイルで行うかは、多分、ケース・バイ・ケースなのでは、と思います。とは言え、北東州への偏見や蔑視が存在するヒンディー語ベルトの人としては、ランディープが正式な結婚式としてマニプル・スタイルを選んだのには拍手パチパチしたいです。

これから、もっといい映画にいっぱい出てほしいものですね。てか、もっといい映画をいっぱい作れよボリウッド! なのでした。
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