以前、こちらでご紹介した衝撃のドキュメンタリー映画『馬三家からの手紙』を憶えていらっしゃるでしょうか。「馬三家(マサンジャ)」とは、かつて中国の遼寧省瀋陽市に存在した、「馬三家労働教養所」という思想改造のための収容施設のことです。ここに収容されていた北京在住の元エンジニア孫毅(スン・イ)が、そのひどい実態を訴えて救済を願う英文の手紙を書き、海外輸出用のMade in China印ハロウィーン飾りにこっそり忍ばせたところ、アメリカのオレゴン州に住む女性に発見されて社会問題化した、というのがドキュメンタリー映画が作られる発端でした。現在も中国ではウィグル族などに対し、同じような弾圧が行われているのですが、その実態が生々しく語られた、胸を突かれるドキュメンタリー映画でした。下は、公開当時のチラシです。
この作品がこのたびDVD化されることになり、明日、記念の劇場上映が行われます。間際のご案内で申し訳ありませんが、ご覧いただいた方にはDVD購入に関しても特典がありますので、中国のドキュメンタリー映画や中国での人権問題に関心がおありの方は、ぜひお運び下さい。上映とDVDのご案内を付けておきます。
映画『馬三家からの手紙』DVD 化&発売記念イベント
【日程】4 月12 日(月)10:35~
【上映作品】『馬三家からの手紙』(2018年/76分)
【上映後トークショー】
登壇者:川井田博幸、橋本光生、常川拓也(グループ現代)(約30分)
【会場】アップリンク渋谷(渋谷区宇田川町37-18 トツネビル 1F)
※最後列は肘掛・背もたれのないハイチェアとなります。予めご了承ください。
【特別料金】一般¥1,500/シニア¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100/ユース会員(22歳以下)はいつでも¥1,000
【チケット販売】劇場HP・劇場窓口にて販売中
(4月12日の欄の「購入する」をクリックして下さい)
★当日来場者に限り、『馬三家からの手紙』DVD を 20%引きで先行予約を受け付けます
映画「馬三家からの手紙」予告編(監督:レオン・リー )
【作品データ】
マサンジャ
『馬三家からの手紙』 公式サイト
2018年/カナダ/中国語・英語/76分/原題:Letter from Masanjia
監督・製作:レオン・リー
出演:孫毅(スン・イ)、ジェリー・キース、江天勇(ジアン・ティエンユ)
配給:グループ現代
協力:タトリ・モリ エイジェンシー
【DVDデータ】
『馬三家からの手紙』DVD
発売日:2021 年4 月下旬予定
価格:4800 円(税抜)
発売・販売:グループ現代
<問い合わせ先>
グループ現代(川井田・橋本・常川)
TEL:03-3341-2863 FAX:03-3341-2874 email:dist@g-gendai.co.jp
グループ現代は、実は我々が1983年に開催した、日本で初めての<インド映画祭(上は当時のパンフレットの表紙)>の共同開催団体というか、資金を半分提供して下さった映画制作プロダクションでした。それでインド映画祭実行委員会というものを作り、3本のインド映画『芽ばえ』(1974/ヒンディー語/監督:シャーム・ベネガル)、『サーカス』(1978/マラヤーラム語/監督:アラヴィンダン)、『ままごとの家』(1977/ヒンディー語/監督:ビーム・セーン)を上映でき、インド映画紹介に弾みがついたのです。そんなわけで、足を向けては寝られないグループ現代なんですが、最近は映画配給も積極的に行っています。本作も、アジア映画のドキュメンタリー作品はなかなか紹介される機会がない現在、貴重な公開、そしてDVD化された作品なので、ぜひ多くの方に見ていただけることを願っています。