シンガポールでは中国語圏の映画もいろいろやっていて、それを追いかけるのも楽しみです。シンガポールに住んでいるとこんなことは考えられないでしょうか、1日に3本ハシゴとかをやってしまうので、シネコンでチケットを買う時にあきれられています。そうそう、今年はタイでもそうだったのですが、外国人はシニア料金では見られないとのこと。敬老カードのようなものがあって、それを見せないと割り引きできないんだそうです。やっぱり税金を払っていないとダメ、ということなのかー。日本のシニア料金は外国人にも適用されると思うのですが、今後もその方針で行ってほしいですね。
さて、今回見たのは次の作品です。
『破風(To The Fore )』
『太平輪:彼岸(The Crossing Ⅱ)』
『捉妖記(Monster Hunt)』
それでは1本ずつ、簡単にご紹介しておきましょう。
『破風(To The Fore )』
香港・台湾/北京語
監督:林超賢(ダンテ・ラム)
主演:彭于晏(エディ・ポン)、チェ・シウォン、竇驍(ショーン・ドウ)
珍しいダンテ・ラム監督のさわやか路線(笑)。ツール・ド・フランスなどで知られる自転車競技の世界を、台湾を舞台に描きます。同じ自転車競技チームにいる韓国人選手の鄭知元(チェ・シウォン)と、チームに加わったばかりの王仇銘(エディ・ポン)、邱田(ショーン・ドゥ)の活躍や挫折が描かれていくのですが、見ものは何と言ってもスピード感に溢れるレース場面。たびたびいろんなレースが登場し、チーム一丸となっての駆け引きなど、我々がイメージしていた単なる自転車レースとは違う面をしっかりと見せてくれて興味深いです。
もちろん恋もありますが、それも自転車レースがらみ。いつもユニフォームかラフなTシャツ姿だった仇銘らが、有名選手になって背広姿で登場するシーンではその格好良さに思わず目が釘付けになるなど、メリハリの効いた演出はさすがダンテ・ラム監督。人間ドラマはちょっと定石的ですが、スポーツドラマとしてはかなりの見応えがあります。日本でも自転車競技人気が徐々に高まってきた今日この頃、もしかしたら公開もアリかも。
英皇電影《破風》最後衝刺 - 官方終極版預告
(続く。何だか「本文の字数が多い」という警告が出てアップできませんので、2つに分けます)