インド映画の自主上映会に弾みがついたのか、毎週のように開催されています。Periploさんがせっせと情報を送って下さるので、本当にありがたいです。今回は、ハードな力作が2本、という感じですが、特に大物スター勢揃いのタミル語映画『Vikram』は見応えがありそうですね。
『Anek』
2022/ヒンディー語/147分/英語字幕
監督:アヌバウ・シンハー
出演:アーユシュマーン・クラーナー、J・D・チャクラヴァルティほか
■日時①:2022年5月28日(土)午後 4:15~6:50ごろ
②:2022年5月29日(日)午後 4:15~6:50ごろ
■会場:キネカ大森 アクセス
■料金:大人2,500円、子供1,000円
■主催:スペースボックス HP
Anek | Official Trailer | Anubhav Sinha, Ayushmann Khurrana | 27th May 2022 | Bhushan Kumar
「Anek(アネーク)」とは「たくさんの」という意味ですが、ちょっと奇妙なタイトルですね。インドの東北諸州が舞台なので、どのような描き方がされているのかとても興味があります。政治問題と女子ボクシング選手の闘いとが二重写しにされているのでしょうか、女子ボクシング選手と言えばマニプール州出身で、映画『メアリー・コム』(2014)も作られたメアリー・コム選手を思い出しますが、今回ボクシング選手を演じるのはナガランド出身のアンドレア・ケヴィチューサ(という表記でいいのかどうか不明)です。まだ21歳で、これが映画デビューとなる要注目の新人女優です。そして、主演のアーユシュマーン・クラーナーと共に、準主演として名前が上がるJ・D・チャクラヴァルティは、憶えている方もいるかも知れませんが、東京国際映画祭でも上映された『サティヤ』(1998)のタイトルロールを演じた俳優です。 監督のアヌバウ・シンハーは『ラ・ワン』(2011)の監督で、最近では同じくアーユシュマーン・クラーナーを主演に『Article 15(憲法第15条)』(2019)というカースト問題を描いた作品を撮っています。今回もまた、社会問題を描いた力作では、と期待が高まります。最後に、スニディ・チョウハーンが歌うラップソングの主題歌を付けておきます。
Voice of ANEK (Video) Anubhav Sinha, Ayushmann K | Sunidhi Chauhan, Vivek H, Anurag S | Bhushan K
『Vikram』
2022/タミル語/173分/英語字幕
監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:カマル・ハーサン、ヴィジャイ・セードゥパティ、ファハド・ファーシルほか
■日時・会場:
①2022年6月4日(土)午後 7:00~10:00ごろ/イオンシネマ太田(群馬)
②2022年6月4日(土)午後 5:30~8:30ごろ/川口スキップシティ
➂2022年6月5日(日)午後 3:00~6:00ごろ/ミッドランドスクエアシネマ(名古屋)
■料金:大人2,500円、子供1,000円
■主催:スペースボックス HP
VIKRAM - Official Trailer | Kamal Haasan | VijaySethupathi, FahadhFaasil | LokeshKanagaraj | Anirudh
タミル語映画界の超大物俳優カマル・ハーサンを中心に、タミル語映画界からはヴィジャイ・セードゥパティ、マラヤーラム語映画界からはファハド・ファーシルという演技巧者のクセ者俳優を揃え、さらには『ジャッリカットゥ 牛の怒り』(2019)の肉屋の親父にしてリジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ監督のお気に入り、チェンバン・ビノード・ジョーズも出演しています。さらにさらに、監督が『囚人ディリ』(2019)と『マスター 先生が来る!』(2021)のローケーシュ・カナガラージなので、私のイチオシ俳優アルジュン・ダースも出演しているという豪華版。ほかにも、タミル語映画の人気俳優がカメオ出演していたり、『ジャッリカットゥ』の肉屋関係者がもう1人出演していたりと、かなり目移りがする作品となっているようです。うーむ、これはぜひ日本語字幕で見たいですねー。ところで、キレイなお姉さんが出るアイテム・ソングは?.....ないみたいですねー。踊るのはむくつけきおぢさんばかり。めげずに、ぜひ足をお運び下さい。
VIKRAM – Pathala Pathala Lyric | Kamal Haasan | Vijay Sethupathi | Lokesh Kanagaraj | Anirudh