アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

2011年のアジア映画公開予定作は?(上)

2011-02-07 | アジア映画全般

『キネマ旬報』の第84回ベストテンが発表になったのは、ニュース等でご存じの方も多いことでしょう。その結果を詳しく載せた『キネ旬』2011年2月下旬決算号(下)は、同時にお役立ちデータも満載されています。今日はその中から、「2011年 劇場公開予定作品ラインナップ」を元に、アジア映画(西はイランまで)の公開予定作をピックアップしてみました。

キネマ旬報 2011年 2月下旬決算特別号
クリエーター情報なし
キネマ旬報社


・・・・でもその前に。

ヤン・イクチュン監督、『息もできない』での外国映画ベストテン第1位、外国映画監督賞の受賞、おめでとうございます! 読者選出の部門でも同様に受賞され(P.67のグラビアには「読者選出日本映画監督賞」となってますけど、「読者選出外国映画監督賞」の間違いですよねby赤ペンcinetama)、二重の喜びですね。
2009年の東京フィルメックス授賞式で本作が最優秀作品賞と観客賞を受賞したあと、ビデオメッセージの中であなたが踊った「ヘンタイダンス」は忘れられません。『キネ旬』のほか毎日映画コンクールでも外国映画ベストワン賞を受賞した現在では、「ヘンタイダンス」にもさらに磨きがかかっているのではとお察しします。
この間来日してらっしゃいましたが、『息もできない』も各地で凱旋上映されてよかったですねー。配給会社の
HP付けておきます。いつかまた、あなたの「ヘンタイダンスVer.2」が見られることを心から願っています!

というような、時たま「苦労した甲斐があった!」とガッツポーズできるのが映画配給会社のお仕事。今年も皆さんがんばって下さいね。

【2011年アジア映画公開予定】

(すでに公開されている作品は除きます。製作国は主要国のみ記してあります)

<公開予定日決定済み作品>

『台北の朝、僕は恋をする』 (2010/台湾/原題:一頁台北) 公式サイト 公開予定日:3月12日
    監督:陳駿霖(アーヴィン・チェン)
    主演:郭采潔(アンバー・クォ)、姚淳耀(ジャック・ヤオ)、張孝全(ジョセフ・チャン)、
柯宇綸(クー・ユールン)、楊祐寧(トニー・ヤン)
    配給会社:アミューズソフト/ショウゲート
※『オーボワ!台北』のタイトルで第24回福岡アジア映画祭2010で上映。本屋好きにはたまらない作品(我愛誠品書店!)。お話もトリッキーで面白く、”いかにも台北”的な各所の風景もステキです。私は主人公小凱の友人、のっぽでノホホンとした高高クンがツボでした~。

『MAD探偵 7人の容疑者』 (2007/香港/原題:神探) 公式サイト(音出ます) 公開予定日:2月19日
    監督:杜〔王其〕峰(ジョニー・トー)、韋家輝(ワイ・カーファイ)
    主演:劉青雲(ラウ・チンワン)、安志杰(アンディ・オン)、林家棟(ラム・カートン)、林熈蕾(ケリー・リン)
    配給会社:彩プロ
※とーっても複雑な、頭脳ゲームのような異色作。絶対に2回見るべし!

『戦火の中へ』 (2010/韓国) 公式サイト(音出ます) 公開予定日:2月19日
    監督:イ・ジェハン
    主演:チャ・スンウォン、クォン・サンウ、チェ・スンヒョン(T.O.P)、キム・スンウ
    配給会社:角川映画

『男たちの挽歌』 (2010/韓国) 公式サイト(音出ます) 公開予定日:2月19日
    監督:ソン・ヘソン
    主演:チュ・ジンモ、ソン・スンホン、キム・ガンウ
    配給会社:東映
※待望の、香港映画『男たちの挽歌』 (1986)のリメイク版、いや、リウェイク版。香港版へのオマージュが随所に見て取れますが、どこが違うのかチェックしながら見るのも楽しいかも。

『トスカーナの贋作』 (2010/フランス・イタリア/原題:Copie Conforme) 公式サイト(音出ます) 公開予定日:2月19日
    監督:アッバス・キアロスタミ
    主演:ジュリエット・ビノシェ、ウィリアム・シメル
    配給会社:ユーロスペース
※2010年東京フィルメックスで『贋作』のタイトルで上映。アジア映画に入れるのは「?」なんですが、監督がキアロスタミなので一応ご紹介。

『悪魔を見た』 (2010/韓国) 公式サイト(音出ます) 公開予定日:2月26日
    監督:キム・ジウン
    主演:イ・ビョンホン、チェ・ミンシク
    配給会社:ブロードメディア・スタジオ

『大韓民国1%』 (2009/韓国) 予告編 公開予定日:3月5日
    監督:チョ・ミョンナム
    主演:イ・アイ、ソン・ビョンホ、イム・ウォンヒ
    配給会社:アルシネテラン
※海兵隊の特殊捜索隊に入った女性兵士が主人公。スポ根ならぬ軍根(ネイビー根?)ものにジェンダー問題もからませて、ちょっとユニークな作品になってます。

『再生の朝に -ある裁判官の選択-』 (2010/中国/原題:透析) 公式サイト 公開予定日:3月5日
    監督:劉杰(リウ・ジエ)
    主演:倪大紅(ニー・ダーホン)、奇道(チー・ダオ)、梅〔女亭〕(メイ・ティン)
    配給会社:アルシネテラン
※2010年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で監督賞を受賞。すごい力作なので、後日単独でご紹介します。しばし待たれよ~。

『ブンミおじさんの森』 (2010/タイ他) 公式サイト 公開予定日:3月5日
    監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
    主演:タナパット・サーイセイマー、ジェンチラー・ポンパス
    配給会社:ムヴィオラ
※2010年カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞、東京フィルメックスでも上映され、観客をアピチャッポン・ワールドに引きずり込んだ作品。不思議な、不思議な森に迷い込む体験ができます。

『唐山大地震』 (2010/中国/原題:唐山大地震) 公式サイト(音出ます) 公開予定日:3月26日
    監督:馮小剛(フォン・シャオカン)
    主演:徐帆(シュー・ファン)、張静初(チャン・チンチュー)、陳道明(チェン・ダオミン)、陸毅(ルー・イー)
    配給会社:松竹
※1976年の唐山大地震で運命が急転した家族の、再会までの物語。パニック映画のようですが、むしろ家族愛を細やかに描いた抒情大作。後日単独で紹介します。

『ミス・ギャングスター』 (2010/韓国) 公開予定日:4月9日
    監督:カン・ヒジョン
    主演:ナ・ムニ、キム・スミ、キム・ヘオク
    配給会社:エスピーオー

『素晴らしい一日』 (2008/韓国) 公開予定日:4月16日
    監督:イ・ユンギ
    主演:チョン・ドヨン、ハ・ジョンウ
    配給会社:エスピーオー

『昼間から呑む』 (2009/韓国) 公開予定日:5月7日
    監督:イ・ヨンソク
    主演:ソン・サムドン、キム・ガンヒ、イ・ラニ
    配給会社:エスピーオー
※同題名で2009年したまちコメディ映画祭で上映、『酒を呑むなら』というタイトルで2009年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映。チョー低予算、しかも監督がほとんど一人で作った映画ながら、するめのような味わい深さと噛み応えがある秀作。

『処刑剣 14 BLADES』 (2010/中国・香港/原題:錦衣衛) 公式サイト 公開予定日:5月28日
    監督:李仁港(ダニエル・リー)
    主演:甄子丹(ドニー・イェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、呉尊(ウーズン)、戚玉武(チー・ユーウー)
    配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
※これもゆうばりファンタで上映。香港での上映時に撮った看板<その2>を付けておきます。

『父の初七日』 (2009/台湾/原題:父後七日) 公開予定日:6月4日
    監督:王育麟(ワン・ユィリン)、劉梓潔(エッセイ・リュウ)
    主演:王莉雯(ワン・リーウェン)、吳朋奉(ウー・ポンフォン)、陳家祥(チェン・チアチャン)、太保(タイポー)
    配給会社:太秦
※『お父ちゃんの初七日』というタイトルで2010年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映。いわば台湾版『お葬式』。台湾の葬式習俗にびっくりし、家族の絆にホロリ。

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思ったより多いアジア映画の公開作。長くなったので、後半はまたのちほど。あなたが期待している作品が出てくるかも知れませんので、お楽しみに~♪
                                  (続く)

 


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