しーさるの鉄日記

JRグループ春改正概要(北陸)


2016春改正において、北陸地区のJR・3セクの改正概要は以下の通り。

●大阪発630の金沢行『サンダーバード』と、金沢発1733の大阪行『サンダーバード』を増発する。また、金沢2035の最終『サンダーバード』を12分繰下げの2047発、それに接続する『つるぎ』も14分繰り下げる。

●『ひだ8号』を高山発から富山発に変更させることで、東京720の『かがやき』から接続させ、飛騨古川・高山方面へのアクセスを向上させる。

●『能登かがり火』2号を31分繰下げ、和倉温泉発701に変更する。また、金沢2008の『能登かがり火』9号を宇野気、高松、良川に停車させる。

●『ダイナスター』1号・6号と『能登かがり火』2号・7号を3両編成に変更する。


●泊1946の『あいの風ライナー6号』を普通列車に格下げする。(土休日運休)『あいの風ライナー2号』は4両から2両に削減する。

●15時台の黒部発富山行を泊発に変更する。富山2109発の黒部行を増発する。

●泊発526の列車を7分繰上げ、富山612の『つるぎ』に接続させる。この『つるぎ』に乗り継ぐことで、大阪、名古屋ともに925に到着し、大阪は38分、名古屋は83分到着が繰り上がる。

●最終泊行を8分繰り下げることで、大阪発2007、名古屋発1948の特急の接続を受ける『つるぎ』から乗り継げるようにする。

●平日夕方に金沢1901の津幡行を新設する。

●金沢817の小松行を新設する。金沢829の小松行については、芦原温泉940の福井行を一本化、小松から芦原温泉間での90分ブランクをなくす。

●金沢617の福井行を武生行に変更、芦原温泉755の福井行は、現状ダイヤで接続しない福井発敦賀行と一本化させる。

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『サンダーバード』は久々の増発、土日運転の『雷鳥』が廃止になってから23往復体制がしばらく続いたからな。

『サンダーバード1号』は大阪発630、現行ダイヤだと休み明けに大阪発601の『ビジネスサンダーバード』が設定されているけど、それが改正後も残るか気になるところである。『サンダーバード1号』と『ビジネスサンダーバード』の金沢着は26分違うけど、接続する新幹線は同じ『はくたか558号』だからな。『サンダーバード1号』から乗り継いで、富山着は944、10分で地鉄に乗り換えれば11時過ぎに立山に着けるし、黒部宇奈月温泉で乗り換えれば1033に宇奈月温泉に着くことが出来る。でも20年前の『スーパー雷鳥・立山』は大阪を712に出て立山着は1122だから、それよりは遅くなっているのだな。

『サンダーバード1号』は大阪~敦賀間で87分かかるから、堅田と近江今津に停車するものだと思われる。個人的には高槻停車の方がいいと思うのだけど。敦賀から先は、福井、小松停車になると思われる。上り増発分の『サンダーバード40号』の金沢→大阪間の所要時間が2時間36分だから、京都まで福井しか停車しない速達タイプだと思われる。『サンダーバード40号』の新設で、金沢1722発の臨時『サンダーバード94号』の設定はなくなるだろう。

『サンダーバード』といえば、『つるぎ』『はくたか』への接続体系も大きく変わる。新幹線の金沢発は、つ06 は31から、つ28 は56に変更、17分ぐらいに着く『サンダーバード』は『はくたか』でなく『つるぎ』に、48分ぐらいに着く『しらさぎ』は『つるぎ』ではなく『はくたか』に接続するようになるが、56分に着く『サンダーバード』に接続する新幹線はない。これは上りも同様で、ギリギリで接続しないため、富山対関西が毎時1本に戻っている。

上り『ひだ』の設定時間帯変更は、大宮、長野から高山へアクセスする観光客を見込んだもの。大宮からだと東京まで新幹線を使っても5時間かかるけど、改正による富山経由を使うと3時間40分で着くことができる。それどころが、東京からでも、富山経由の方が20分以上速い。運賃差は910円しかないし、高山~富山間の『ひだ』を増やせば、首都圏対高山のアクセス路線として機能するだろう。また、中京圏対富山でも、乗換えが必要になった『しらさぎ』から客を奪うことができる。でも、『ひだ』を運転するJR東海側としては東海道新幹線を経由してほしいのが本音だからな。

『能登かがり火』2号は、金沢を8時過ぎに到着するように変更、接続列車は『かがやき』から『はくたか』になり、長野で乗り換えたとしても東京到着は1時間遅くなる。のと鉄道の始発列車からの接続を受けるのはいいのだけど、石川県内需要の方が高いのだろうか。なお、『サンダーバード』には9分で接続する。でもって、その朝の金沢行2号と18時台の和倉温泉行7号は3両編成化、通勤客需要が一番あると思うのだけど、利用率が良くないのだろうか。
『ダイナスター』については、福井600発と金沢2321が3両編成化、自由席は3両のうち1両になるのだけど、指定席はどれくらいの利用率になるのだろうか。金沢からの自由席客より、新幹線からの指定席客が多いとか。長野以南の鈍足化する最終『はくたか』の接続を受けるくらいなら、さらに10分繰り下げて最終『かがやき』から接続してもいいと思うのだけどね。

『あいの風ライナー』は輸送実態に応じて適正化、夜の富山方面は普通列車に格下げとなる。このことで平日20時前後の泊→富山間は40分前後となる。ライナーも普通も車両は同じだから、運用をいじる必要はないな。それより、土休日19時台での泊での接続をどうにかしてほしいところ。直江津発から8分のタッチ差で富山行に接続せず、70分待たされたがために1時間後の直江津発に乗っても変わらないという状況だからな。15時台の黒部発を泊発にすることで、午後の糸魚川→富山が2時間半開くのは解消されるけど。

朝一番の泊発、最終の泊行と新幹線『つるぎ』の接続が良くなったのは高評価。でも時刻が繰下げられた最終東京行『はくたか』と糸魚川での接続が悪いのは残念なところだ。新設の2109の黒部行は、大阪1742の『サンダーバード』から『つるぎ』を介して接続することになる。

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