JR九州は、架線式蓄電池電車を量産、若松線(若松~折尾間)に投入することを発表した。
蓄電式電車は、福北ゆたか線内で走行しながら充電、架線のない若松線内で蓄電池の電力で走行し、ブレーキ時の回生エネルギーで蓄電池に充電する。2016年秋に1編成2両を先行投入、2017年春に6編成12両を追加導入する。
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烏山線の「ACCUM」が営業運転しているとはいえ、思っていたより早い実用化。817系改造車で試運転を開始したのは去年春だから、3年半で実用化されることになるのか。
2016秋の1編成先行投入時点では、停車時間を長めにとって気動車と同じスジに、2017年春改正で若松線内で時間短縮するのではないかと。直方~折尾間で気動車は25分かかるところを電車は20分かかるわけだから、折尾~若松間18分は15分に短縮されるのではないかと。これで、直方~折尾間は35分ぐらいに。データイムは4運用、ラッシュ時はそれに2運用加える形になると。ピーク時は4両運用とかありそうだけど、そうなると若松線内だけの運用だからフル充電しなければならない。
また、折尾駅周辺の立体化工事との兼ね合いが気になる。短絡線を立体化完成まで休止、2017春改正で黒崎発着を折尾発着に、データイムを中心に直方-折尾-若松間は蓄電式電車に統一するのではないかと。現状でも最大待ち時間は26分だから、30分ヘッドにしたところで大して変わらないし。中間や鞍手から博多への直通需要ってどれくらいなのだろう。
現在、筑豊篠栗鉄道事業部に所属している車両のうち、直方運用はキハ31形×7両、キハ40、47形7両だから、この車両の投入によってキハ40、47は全廃、キハ31は原田線用数両残して、大分、日南線に転属になりそうだ。
今回リリースがあったのは、蓄電池電車の実用化時期だけでどのような車両というのは触れていなかった。予想では817系と同じ車体のロングになると思うのだけど。乗車時間が比較的短い若松線では、ボックス2扉のキハ40よりロングシートが威力を発揮する。
今後は、日田彦山線、香椎線と九州北部を中心に導入される見込み、電化区間での蓄電を考えたら長崎のシーサイドライナーがうってつけなんだけどね。両端が電化されているから。全列車鹿児島本線に乗り入れる三角線もいいし。豊肥本線、日南線と九州は電化区間に乗り入れるローカル線が多いから、国鉄型気動車の置き換えは蓄電式電車になるのではないかと。
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