JR西日本のダイヤ改正、北陸地方のローカル線の改正概要は以下の通り。
●6両で運転している『能登かがり火』を3両で運転する。3両で運転している『能登かがり火』については2号車を指定席とし、指定席2両、自由席1両の編成とする。それに伴い、チケットレス特急券を七尾線に導入する。
●七尾線の普通列車を521系に統一し、ワンマン運転を開始する。併せて、七尾線にICOCAサービスを導入する。
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●越前大野発5時00分の九頭竜湖行を廃止する。
●砺波発5時38分の高岡行、氷見発5時30分の高岡行を廃止する。
●富山発7時20分の猪谷行と、猪谷発7時48分の富山行を越中八尾発着に短縮変更させる。また、猪谷発6時04分を越中八尾発に短縮変更、代わりに越中八尾発7時02分の富山行を猪谷発に延長変更する。さらにその後に越中八尾発7時15分の富山行を新設する。(土休日運休)
●猪谷発13時43分の富山行、越中八尾発10時33分の富山行、富山発9時32分の越中八尾行を廃止する。
●東舞鶴発20時07分の小浜での停車時間を見直し、小浜以東の最終列車を繰り上げる。
●富山発16時42分の金沢行、金沢発17時59分の泊行、泊発20時27分の高岡行、高岡発21時40分の富山行、富山発23時05分の高岡行について、3両編成だったのを4両編成に変更する。
●富山発9時42分の金沢行、金沢発11時07分の富山行について、休日を中心に4両に増結する。
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七尾線では、去年10月から6往復に充当していた521系を全列車に拡大運用、それに伴い1991年の電化以来走り続けた415系800番台、2015年の改正で投入された413系は撤退することになった。
521系に置き換えたものの、時刻そのものは基本的に数分程度しか変わってない。ただし、金沢発21時09分は上り最終との交換を徳田だったのを良川に変更、交換時間を6分に拡大して、七尾着を9分繰り下げている。
ダイヤ改正前後を比較すると、車両のスペックが上がったためか、データイム下りは1~3分の時間短縮を図っている列車がある。逆に朝上りや夕夜は1~3分ほど所要時間が増加している。ICOCA投入で降りるのに手間取るから余裕を見ているのだろうか。
2両での運転となるのは、金沢発9時52分から12時30分までの4本、15時29分、22時17分、七尾発11時35分から13時58分までの4本、17時11分、22時20分、の6往復、それ以外は4両での運転となる。2両、4両関係なく全列車ワンマン運転だ。金沢発9時52分、22時17分、七尾発11時35分は改正前から521系2両だったが、それ以外は3両から2両になっている。また、七尾を6時前後に発車する3本、金沢を17時台から18時台に発車する3本を含んだ5往復は6両から4両になっている。6両といっても立ち客が出てもボックスに2人のみという状況だから、転換クロスになって座席数が増えたという感じもするけど。金沢着8時37分や金沢発18時50分などは、521系2両だったのを4両に増強している。
金沢発8時12分、19時25分、七尾発6時18分、7時11分については、土休日の運転を取りやめる。このことで土休日朝は40分前後の間隔となる。土日運休となる7時11分のすぐ前には7時06分の『能登かがり火』が設定されており、先行する普通を津端で追い抜く。
越美北線については、越前大野発5時00分の九頭竜湖行の運転を取りやめる。九頭竜湖発朝一番の列車が廃止になっておらず、九頭竜湖駅に乗務員が寝る施設がないので、回送に格下げという形だろう。この列車は越前大野で接続する列車がなくて、乗りつぶしの鉄道ファンですら、越前大野に泊まらないと利用できなかったからな。途中駅に停車させるための費用すら無駄だったわけで。この列車の廃止による時刻繰り上げは何と5時間16分、折り返しのタイミングを考えると、越前大野着7時08分の九頭竜湖まで延ばせなかったのだなと。そして、秋改正ではそういうこと以前の大鉈が振られるわけだが。
城端線も砺波発5時38分の運転を取りやめて、始発を30分以上繰り下げる。このことで新高岡発6時28分の『はくたか』に接続しなくなるが、後続の7時06分の『つるぎ』は『かがやき』に接続するので、東京着は12分繰り下がるだけだ。
氷見線も高岡着5時59分だったのが6時39分に繰下げ、新高岡経由が富山経由となり先述の『かがやき』に接続して、東京着は12分繰り下がる。
高山本線の富山~猪谷間については、朝時間帯を中心に大きくダイヤを変更している。
朝の猪谷発富山行については6時04分、7時03分、48分、9時13分となっていたのが、始発繰り下げと1本廃止で、6時35分、7時03分、9時13分となった。猪谷での始発繰下げは31分だが、越中八尾で3分、西富山で6分停車するので、富山着は41分繰り下げになっている。7時03分から9時13分まで2時間以上開くが、8時35分に笹津経由富山駅行のバスがあり、列車と変わらない時間で富山に行くことができる。
越中八尾発は、平日のみ増発して、7時台が02、★15、28、39と11、13分間隔となった。(★が増発分)列車新設に伴い、その前後を走る列車2本は3両だったのを2両に、また富山着8時47分も1両だったのを2両にして、朝時間帯は2両に統一している。下りについては富山発5時51分の越中八尾行を新設、次の6時15分の越中八尾行は土休日の運転を取りやめている。7時20分の猪谷行については越中八尾行に短縮変更、それに伴い、富山発8時17分の猪谷行は8時03分に繰り上げている。
朝ラッシュが終わると、富山発9時32分の越中八尾行と、越中八尾発10時33分の富山行が平日のみ運転が取りやめになった。富山発では8時03分から10時11分まで、越中八尾発では9時37分から11時31分まで、2時間前後のタイムラグが発生する。土休日の越中八尾発は9時10分に繰り上げる。
データイムについては、猪谷発13時43分の富山行を廃止する。このことで猪谷では11時07分から15時19分までタイムラグができる。ただし、猪谷発11時45分、13時45分の富山駅行バスがある。越中八尾発も13時06分から15時27分までタイムラグが発生する。課金すれば14時27分の特急が使えるけど。富山発猪谷行は廃止がないが、10時32分発、12時34分発、16時45分発を16~21分繰り上げて、10時11分、12時18分、16時26分発とした。
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