JRグループのダイヤ改正、九州新幹線の改正概要は以下の通り。
●博多~熊本間において、朝夜を中心に以下の「つばめ」の運転を取り止める。
博多発
7時01分、35分、10時57分、14時50分、19時14分、20時14分、
熊本発
6時21分、9時40分、13時57分、17時08分、18時07分、19時08分
また、博多発23時35分筑後船小屋行、筑後船小屋発6時00分の博多行「つばめ」の運転も取り止める。
●博多発6時45分と7時22分の「さくら」を「つばめ」に変更する。また、博多発15時24分の「さくら」を「つばめ」に変更して、15時13分に繰り上げる。
●「みずほ609号」「みずほ613号」の2本を新たに久留米駅に停車させる
JR九州のダイヤ改正、まず九州新幹線と「ソニック」「かもめ」などの特急から検証してみる。
九州新幹線、博多~熊本間の利用客数はコロナ前に比べると、35%の落ち込みに。そこで同区間の「つばめ」を中心に運転本数を見直すことになった。
まず
、朝下りの博多発だが、645さ、701つ、722さ、735つとなっていたが、熊本行「つばめ」を廃止の上、「さくら」を「つばめ」に格下げ、645つ、722つと熊本行がなくなる。「つばめ」への格下げに伴い、筑後船小屋、新大牟田、新玉名に停車するため、熊本以南の到着時間は10数分繰り下がる。この影響で熊本発8時10分の肥後大津乗換え宮地行、8時06分の三角行、鹿児島中央発8時29分の川内行などへの乗換ができなくなる。
一方朝上りの熊本発6時台を見ると、21分の「つばめ」の廃止で、01分の「さくら」の後は37分の「つばめ」になる。6時21分の「つばめ」は博多で「のぞみ」にホーム上4分接続して、先行する「さくら」より15分も速いことを考えると、廃止は少し残念なところだ。「さくら」は小倉まで各駅停車なので、筑後船小屋以南での始発の繰上げはない。
筑後船小屋発6時00分の「つばめ」は廃止することに。このことで、久留米、新鳥栖での始発が20分以上繰り上がる。改正前は博多発6時39分の「のぞみ」に乗り継ぐことで、9時07分に新大阪に着けたのが、今回の改正では9時38分着となっている。久留米発5時23分の在来線に乗れば、博多発6時39分の「のぞみ」に乗り継げるが、改正前より46分早起きになる。筑後船小屋だと5時50分の区間快速(鳥栖まで各駅停車)が代わりになるが、博多着6時51分で「さくら」より1分遅くなってしまう。
博多発10時57分の「つばめ」の廃止で、9時41分の次の「つばめ」は11時50分となり、筑後船小屋、新大牟田、新玉名は2時間以上開くことになる。2時間空きは東日本の新幹線だと盛岡以北では結構あるが、西日本の新幹線では初めてとなる。新大牟田の乗車人員は360人、新玉名の乗車人員は287人、それぞれ2019年は600人ほどだったが、それぞれ減少している。東北新幹線の単独駅、七戸十和田駅も2019年より半減し361人となっている。博多発10時55分の「かもめ」に乗れば、鳥栖乗換で筑前船小屋には11時43分で新幹線より34分早く到着する。新大牟田、新玉名はバスに乗り継がなければならないので、在来線を使うと博多を早く出ても新幹線と大差ない。目的地が大牟田、玉名だったら、在来線でいいのだけど。
熊本発9時40分の「つばめ」の廃止で、8時37分の次の「つばめ」は10時40分となる。新大牟田、筑後船小屋は2時間以上開くが、新玉名は熊本発9時59分の「さくら」がフォローする。筑後船小屋では9時01分の次が11時05分になる。10時24分の区間快速に乗っても、11時05分の「つばめ」に乗っても、博多着は11時31分と同時刻になる。また、久留米には16分で到着するから、そこから「さくら」などに乗ってもいい。
大牟田駅周辺で考えると、新大牟田駅はバスで27分かかるのに対し、快速に乗れば30分で久留米に着く。マイカーで駐車して新幹線に乗る客、熊本方面へ向かう客を考えれば、需要はなくはないが、博多方面は微妙なところだ。
博多発15時台前後については、14時50分の「つばめ」熊本行と15時24分の「さくら」鹿児島中央行を統合し、15時13分の「つばめ」鹿児島中央行に変更する。この「つばめ」は博多着15時06分の「のぞみ」からの接続を受ける。熊本発13時57分の「さくら」も運転を取り止め、13時40分の「つばめ」に統合させる。800系「さくら」も九州新幹線全通の頃にだいぶ減った。
夕方から夜にかけては、毎時2本あった「つばめ」を毎時1本に削減する。19時14分発については、19時04分発の「さくら」が新鳥栖、久留米、新玉名停車でフォローする。20時14分発については19時57分の「さくら」が新鳥栖、久留米、新大牟田停車でフォローするほか、後述の20時36分の「みずほ」が久留米に停車してフォローする。熊本発の廃止になる「つばめ」は「さくら」の3~6分後追いだから、利用率が悪かったのだろう。19時08分発については、博多着で7分後にも「さくら」があるし。
博多発18時36分と20時36分の「みずほ」については、新たに久留米に停車することに、このことで既に停車している19時36分と合わせて、夕夜下り3本が1時間毎に停車するようになる。改正前は博多で「つばめ」と乗り継いで、久留米着19時07分、21時02分となっていたのが、18時50分着、20時50分着に繰上げ、鹿児島本線は19時00分と21時01分の快速大牟田行、久大本線は19時09分の特急大分行、21時02分の普通日田行に新たに接続するようになった。
博多発23時35分の筑後船小屋行最終の運転を取り止めることで、新鳥栖、久留米の新幹線の最終は25分繰上げの23時10分となる。新鳥栖は23時34分の「かもめ」がフォロー、久留米は23時46分の普通がフォローするが久留米着が44分繰下げ、筑後船小屋は23時12分の快速荒木行なので新幹線と変わらない。荒尾行最終を鳥栖で8分停車させて、23時34分発の「かもめ」から接続させれば、久留米着は14分繰下げの0時07分、筑前船小屋着は25分繰下げの0時24分ということになる。なお、廃止となる23時35分に接続する山陽新幹線は、博多着23時19分の「こだま」くらいなので、本州方面からの最終はほ改正前と変わらない。
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