JR西日本が三江線について全線廃止も選択肢として検討していることを、島根県、広島県に伝えているとの報道があった。
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廃線問題といえば北海道だが、中国地方の山中でも廃線が。対象となったのは一日8.5往復の三江線、本数が最も少ない浜原~口羽間では4往復しかない。2013年度の三江線の輸送密度は44人、来年度廃止となる留萌本線の末端区間の39人を上回るが、2009年度の木古内~江差間より少ない。
輸送密度が少ないと言え、2年前の豪雨の時は10億かけて1年で復旧されたし、3年前はバスによる増便社会実験がされた。この社会実験の結果を受けて、交換可能駅を増やした上での列車増発か、廃線してバス置換かということなのだろうけど、3年かけて廃線という結論になたようだ。
ttp://www.westjr.co.jp/press/article/items/120824_00_bus.pdf
上記は、増便社会実験のバスの時刻表だけど、バスと所要時間が変わらないどころが、バスの方が早いところがあるからな。一般的には代行バスの方が遅いのに。特に川平~田津間は、列車が26分かけて走るところを、バスが16分で走っているし。
2009年に邑智高校が廃校となり通学需要が減少したのも厳しいよな。2006年には並行する375号線に両国トンネルが開通し、江平から石見都賀まで列車で20分かかるところをクルマではその半分くらいになったからな。
江津~石見川本までは需要はなくはないと思うけど、先述した通りバスの方が早いからな。バス転換する場合は、既存の石見交通と路線再編の検討をして、現状よりは利便性を高くしたほしいものだ。山陰本線方面へは既存の石見交通の路線がメインになるけど。
次に中国地方で廃止になるとしたら、どこになるのだろうか。輸送密度的には8人しかいない芸備線の東城~備後落合になるのだろうけど。備中神代~東城間も84人と三江線に次いで少ないし、学校と病院のある備後西城以東は廃止されそうだ。木次線のトロッコ需要によっては、備後落合~備後西城は残るだろうけど、その木次線も全線で218人だからな。
廃止になる前に駅降りでもと、行程を組み込んでみたら名古屋から三次まで夜行バスに乗って丸4日といったところ。18シーズンの三次のホテルは、葬式鉄で混みあいそうだな。2年前のような豪雨で廃止が早まらなければいいのだけどね。
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