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北千住発7時01分の『リバティりょうもう』に乗車、日曜日の朝一番の列車なので、自分の乗った車両には10人も乗ってなかった。『リバティ』は全座席にコンセント完備、ポータブル充電器を持ってきたとはいえ、AC式充電器を持って来ればよかったなと思った。明るい時間帯に初めての春日部通過、『りょうもう』は夜にしか乗ったことなかったからな。東武動物公園での乗降客はほとんどいなかったが、久喜では5号車乗降口に5人ぐらい並んでいた。『リバティ』なので、GPSアプリでの速度測定はできないが、駅間距離から表定速度は97キロくらいになっている。直線が続くため、無駄な加減速はなく乗り心地はいい。200系を500系で置き換え切ったら、日光線と同様に120キロ運転をしてほしいところだ。北千住から館林までの表定速度は77.8キロと私鉄特急としては比較的高い方になる。
館林を出ると、単線区間に、一線スルー改造はされてないので、駅を通過するたびにスピードを落とす。県で上り『りょうもう』、福居で普通、野州山辺で普通との交換待ちのため1分ずつ停車する。つまり、多々良を通過したあとは、県、福居と連続停車、棒線の東武和泉を通過したあと、足利市、野州山辺と連続停車する形だ。通過による時間短縮分も足利市での2分停車で吸収するため、館林から太田までの所要時間は27分とデータイムの普通太田行と同じになる。朝上りの運転本数が多いせいか時間がかかり、データイムは同区間を20分切る『りょうもう』もある。館林で降りた客は少なく、足利市で何人か降りた。
太田からは桐生線に入る。三枚橋で上り『りょうもう』と交換のため運転停車、薮塚で普通と交換、新桐生で上り『りょうもう』と交換のため3分停車する。相生着8時47分、ここでわたらせ渓谷鐵道に乗り換える。わたらせ渓谷鐵道の相老駅ホームは相対式、駅舎は桐生方面ホームに隣接しているため、東武から足尾方面へ行くのにきっぷを買うためには跨線橋を2回昇り降りする必要が出てくるが、今日は足尾方面ホームの待合室に臨時きっぷうりばが設置されているので、1回の昇り降りで済む。トイレに行ったから、2回昇り降りしたけど。臨時きっぷうりばで一日フリーきっぷを購入、端末で発券された一日フリーきっぷはペラペラだが、期限が見えるように三重に折りたたんで、財布にカードと一緒に入れれば他社のフリーきっぷより使い勝手はいい。お札の中から大きいきっぷを出すケースが多いからな。一日フリーきっぷには休業中の水沼温泉センターの割引の記述があった。これを消すのは容易いけど、駅員さん曰く、経営主が見つかり次第再開するそうだ。ホームから見る限り、廃墟にはなりかけていたけど、無くすには惜しいからな。先月オープンしたばかりの『スミテラス森のヴィレッジ』はサウナだけだし。
相老発9時05分の列車に7分だけ乗って、大間々で下車、トロッコ整理券引換所に長い列ができていたので、先に紅葉の名所、高津戸峡へ向かう。空は晴れている部分があるというのに、小雨がぱらついている。峡谷の紅葉はうっすらという感じだったが、道路沿いはきれいに赤くなっていた。これから乗る『トロッコわっしー1号』の到着5分前に大間々駅に戻ってきたが、トロッコ整理券引換所の列はまだあった。これでは『トロッコわっしー1号』に乗れないと、駅員に確認したら、これは『トロッコわたらせ渓谷3号』の座席指定券への引き換え用の窓口だった。つまり、『トロッコわっしー1号』はコンビニで買った整理券だけで乗れるのに、ここの引換所で別の整理券に変更すると勘違いしていたのだ。ともあれ、発車寸前に桐生寄りの窓ガラス付き一般車の後ろドアから乗り込んで、トロッコ車両へ、席は連結部近くのボックスになってない部分しか空いてなかった。通路を挟んで物販スペースになっていたが、カウンターに販売員はおらず、販売物を展示するだけのスペースになっていた。このスペースを改造すれば、渓谷を見れる席が増えるのではないかと。
大間々発9時49分、少し紅葉した渡良瀬川に沿って走る。並行する道路からはこの景色は見えず、列車からしか見れないことを売りにしている。水沼着10時06分、10数人降りて、車内中程の窓のない部分のボックスの確保ができた。水沼温泉センターが営業してないのに、これだけ降りたのは先述の『スミテラス森のヴィレッジ』需要なのだろうか。来春にはサウナとコテージも営業開始とのことだけど、どれくらい利用客が増えるのだろうか。ボックスを確保したは進行方向左側なので、渡良瀬川と逆側なので峡谷の景色は見れなかったが、花輪小学校などを見ることができた。席を移動したため、2度目の検札を受けることになった。定員制だし、取りこぼしを防ぐためには仕方がないけど、一度検札した整理券を再び取り出すのは煩わしい。ましてや、トロッコだから整理券が風で飛ばされる恐れもある。目立つスタンパーを整理券に押すと共に、チケットホルダーを付ければいいのだけど、席移動時にチケットホルダーにきっぷを忘れる可能性もあるから難しいところだ。
神戸(ごうど)着、10時26分、目の前に立ち売りのおばさんが並び、里芋の山椒ゆず味噌和え、田楽みそ、フライドポテト、コーヒーなどを販売する。自分たちは左側だったので、座りながら立ち売りとやり取りできたが、右側に座っていた人は少し面倒なことになる。しかも停車時間が2分しかないから、ホームに降りる余裕がない。停車時間を拡大させた場合、足尾で交換する下り普通の時刻が繰り下がるが、神戸で11分停車するから回復は可能だ。神戸駅を出ると、まもなく全長5242mの草木トンネルに入る。トンネルに入ると、天井付近両脇がカラフルに点灯され、イラストが映し出された。イラストはいいのだけど、単調ですぐに飽きてしまい、トンネル通過の10分が長く感じてしまった。草木トンネルのある神戸~沢入間は7キロでわたらせ渓谷鐵道で一番長い駅間だが、県境を越える沢入~原向間もそれに次いで長い。沢入を出ると足尾まで交換できないが、その距離は大間々~水沼間、水沼~神戸間と大差はない。名越トンネルを抜けると、最小半径144メートルの坂東カーブをゆっくりと通過、笠松トンネルで群馬県から栃木県に入る。原向を通過してしばらく走ると、足尾の街の中の入っていく。硫酸工場の跡地が見えると、まもなく通洞に到着する。通洞到着時の案内放送が丁寧で、一般列車ですぐに折り返すには次の通洞で降りなければならないこと、間藤まで行くと折返しもトロッコわっしーとなり料金が必要になること、間藤で一般列車を待つと12時22分まで待たされることが丁寧に案内放送された。足尾銅山観光の最寄り駅とあってか、水沼以上に客が降りた。
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