3月13日ダイヤ改正、東海道・山陽新幹線の改正概要は以下の通り。
●夜間時間帯において「のぞみ」下り3本、上り1本の時間短縮を図る。それらにより岡山行最終と姫路行最終の東京発を3分繰り下げる。また、東京~新大阪間2時間27分で運転している臨時「のぞみ」を定期化する。これにより「のぞみ」15本の所要時間が3分ほど短縮、半数が東京~新大阪間2時間27分の運転となる。
●広島発朝一番の「のぞみ」を名古屋まで3分繰上げるとともに、時間短縮を図り、東京着10時03分から9時57分に繰り上げる。
●山陽新幹線に直通する臨時「のぞみ」を午前下り5本と午後上り6本増発する。
●東京発20時57分の「こだま」を20時51分に繰上げ、運転間隔を平準化させる。
●朝時間帯の「ひかり591号」を東広島に停車させる。
●岡山発20時16分の「こだま」広島行の運転を取り止める。また、博多発18時36分、広島発20時22分の「こだま」岡山行を広島行に短縮変更させる。
●以下の「こだま」について、土休日の運転を取り止め、平日のみの運転とする。
★岡山発6時57分の広島行 ★広島発6時35分の岡山行
★新山口発7時03分の博多行 ★小倉発18時02分の博多行
★小倉発6時21分の新山口行 ★博多発17時34分の小倉行
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東海道新幹線のダイヤ改正、前回改正では「のぞみ」毎時12本体制が確立されたのに対し、今回の改正は一部列車の時刻修正に留まった。
岡山行最終「のぞみ」については20時30分発を20時33分発に繰下げ、東京~新大阪間での所要時間を3分短縮する。このことで、東京着20時27分の上野東京ライン(常磐線)から接続するようになる。まぁ、時刻繰り下げより、時間短縮を売りにしているのだけどね。
この「のぞみ」の設定により、東京発20時33分の「ひかり」を20時30分発に繰上げる。この「ひかり」は臨時なので運転頻度は低く、日曜日のみの運転となる。臨時「ひかり」は静岡での待避を含めて、浜松まで3分繰上げる。この時刻繰上げで、静岡では島田行に5分で接続するようになる。
20時50分以降は、51の姫 54臨の 57こ三 00の大となっていたのを、51こ三 54の姫 57臨の 03の大に変更する。このことで、「のぞみ」の新大阪までの所要時間を3分短縮するだけでなく、「こだま」三島行の時刻を繰り上げることで、前後の「こだま」との運転間隔が30-18分だったのが24分間隔に平準化される。
三島行「こだま」は、小田原での1本待避3分停車が、2本待避5分停車に変更、東京発は6分繰上げに対し、三島着は3分繰上げの21時44分になっている。でも、時刻は繰り上がっているので、49分発の静岡行や50分発の修善寺行への接続するようになる。
夜間以外でも臨時「のぞみ」と入れ替える形で定期「のぞみ」の所要時間を短縮する。東京発で見ると、新大阪まで2時間27分運転の「のぞみ」は09福 12 18 21 39 48、2時間30分運転は00大 24 30山 42 51姫 54となっている。定期スジで2時間27分運転を行なうのは福山停車タイプくらいで、新大阪行、山口県内停車、姫路停車は2時間30分かかる。
2時間27分運転と2時間30分運転が隣接するケースは21と24、39と42、そして48と51の姫路停車くらいだ。改正前ダイヤでも、2時間27分運転の方が頻度が高いケースが多いが、午後時間帯において、39と42では42の方が頻度が高くなる。特にリリースの東京発18時42分は定期列車だ。改正後は、8時台(平日のみ)9時台、15~18時台まで39分が定期枠になる。21分が設定され、のぞみが10分前後になる時間帯は、半数が2時間27分での運転となる。
東京発9時21分~13時21分の毎時21分発臨時6本については、新大阪止だったのを広島・博多まで延長させる。博多までの運転となったのは9時21分発が5/1、3、4、5、10時21分発が5/1、2、3、5で、それ以外は広島止まりだ。奇数時台発車は福山停車、偶数時台発車は姫路停車となっている。福山には09発の定期も停車しているから、奇数時台も姫路に停車させて51分発と30分毎にした方が良かったかもしれない。
5月1日の新大阪発13時台を見ると、02の 06さ 14臨の 18臨さ 23ノ 38の 41臨の 50臨ノ となっている。(のは博多行、ノは広島行)41分に臨時のぞみが設定されているものの、02分までのタイムラグが埋めきれないから、50分の臨時のぞみを追加した形だ。東京発21、新大阪発50のスジは山陽区間で2時間29分と、臨時スジで唯一の2時間20分台をマークする。そのため、福山停車タイプの場合、東京駅を9分前に出発した12分の臨時のぞみと、岡山場面では6分差に、広島場面では9分差になるが、小倉場面では4分半差になる。
上りの臨時については、新大阪発10時57分(福)、12時57分(姫)、13時57分(姫)、14時57分(福)、19時57分(姫)を広島発29分として延長運転する。(姫は姫路停車、福は福山停車)13時57分発は5月1日のみ博多発で運転、博多から東京まで4時58分と5分後の臨時スジより4分早い。福山停車については「マリンライナー」から8分で接続、後続の定期「のぞみ」より8~9分早く、新大阪や東京に着くことができる。
5月4日の広島発13時台を見ると、08臨の 12み 22の 29始臨の 38臨の 42の 50さ 57の といった具合になっている。22と42の定期「のぞみ」を38の臨時「のぞみ」がフォローしていたが、それでも16分のタイムラグができるから、29分の始発の臨時「のぞみ」がフォローする。50分の「さくら」は福山で57分の「のぞみ」に抜かれるから、有効列車として考えると15分のタイムラグが発生する。
新大阪発6時06分の「ひかり591号」については、新たに東広島に停車、通過駅は新倉敷、新尾道、厚狭の3駅だけになる。このことで広島着が3分繰り下がるが、広島で「のぞみ」に追い抜かれるので、その先の時刻変更はない。改正前は、東広島発広島方面が7時24分から55分までなかったが、「ひかり591号」が7時41分に停車することで、14~17分の間隔となった。東広島は定期客が増加しているのだろうか。
岡山~広島間では夜間時間帯に「こだま」の設定を見直す。岡山発20時前後を見ると、19時51分、20時16分、51分となっていたのを20時16分の廃止で1時間間隔とする。16分発は福山停車「のぞみ」からの接続が良くて、大阪方面から三原へ帰るのには便利だったのだけど利用率が良くなかったのだろう。
また、広島発20時22分の「こだま」も運転を取り止めて、20時07分から21時06分まで「こだま」がなくなる。先行する「こだま」とは15分間隔、福山~新倉敷間に至っては7分間隔だから仕方がなかったのではないかと。
朝夕時間帯では一部の「こだま」を平日のみの運転としている。岡山~広島間では6時台の1往復が土休日運休に、上りについては岡山着7時42分だけど、20分着の東京行「ひだま」があるからな。下りは先述の「ひかり591号」が近い時刻で運転してフォローする。
新山口発7時03分は土休日運休で6時47分から7時18分までのタイムラグが発生することに、その送り込みの新山口行も土休日廃止となる。新山口行廃止に伴い、厚狭での新山口方面への始発が6時45分だったのが土休日のみ7時20分に繰り下がる。土休日は厚狭発6時33分の普通列車に乗ればいいが、新山口着は11分遅くなる。ひかり502号を厚狭に停車してフォローしても良さそうだが、今度は「のぞみ」から逃げ切れなくなるし、そこまでの需要がないのだろう。
福北間では博多発17時34分が土休日のみ運休に、その5分後に「のぞみ」があるし、日曜日などには3分前にも「のぞみ」が運転される。その折返し小倉発18時02分は土休日運休で17時50分から18時13分までタイムラグが発生する。
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