ＪＲ西日本の2021年10月改正（福井編）

ＪＲ西日本の2021年10月2日ダイヤ改正、北陸地方では小浜線、越美北線において、列車の設定を見直すことになった。

小浜線では、敦賀から小浜間で30本（土休日28本）運転されていたのを24本に、小浜～東舞鶴間で26本運転されていたのを22本に削減する。

敦賀発を見ると、まず8時15分の小浜行が廃止になる。敦賀からは7時49分の東舞鶴行に乗ればいいが、大阪から朝一の『サンダーバード』に接続する列車がなくなる。上中から小浜までは近江今津からバスに乗れば、廃止列車より20分早く着くが、美浜などは改正前より３時間ほど遅くなる。敦賀まで北陸新幹線が延伸したときの改正で見直した方が良さそうだ。

次に12時20分の東舞鶴行が廃止となる。それに伴い、10時46分発が11時13分発に繰り下げ、先行列車との間隔が2時間31分だったのが、3時間29分に拡大する。時刻繰り下げで、しらさぎからの接続が悪くなるため、北陸新幹線延伸後は東京北部からは金沢経由が速くなる。
夜は22時07分の小浜行最終が廃止となる。それに伴い、21時12分の小浜行を21時35分に繰り下げるが、最終は32分繰り上げとなる。22時07分発は、22時02分着の金沢方面かららの『サンダーバード』から接続していたが、大阪方面からは22時24分着と接続してなかった。そのため、21時35分に繰り上げとなっても大阪・名古屋方面からの最終は変わらない。一方、金沢方面からの接続は21時28分着の『しらさぎ』に繰り上がる。

小浜発東舞鶴方面を見ると、まず始発の5時26分が廃止となり、6時22分と56分の繰り下げとなる。13時25分発も運転を取りやめ、12時04分発が12時30分に繰り下げとなる。夜は19時57分発が９分繰り上がるだけとなる。
一方小浜発敦賀方面を見ると、9時00分の始発列車が廃止となる。10時00分発を9時34分発に繰り上げるが、先行との間隔は1時間28分に拡大、後続との間隔も1時間23分に拡大する。次に12時52分の始発も廃止となり、１時間と１時間半の間隔が２時間半に拡大する。夜は、最終20時54分を廃止に、19時48分発を20時17分に繰り下げる。このことは最終は37宇分繰り上げとなる。時刻繰り下げで、米原行『しらさぎ』への接続は良くなるが、『サンダーバード』への接続は悪くなる。

最後に、東舞鶴発を見ると、9時01分発を8時44分に繰り上げる。このことで、舞鶴線からせの接続時間が22分だったのが５分に短縮される。次に14時34分発は小浜まで区間廃止となり、13時37分から15時35分まで約２時間のタイムラグが発生する。夜は最終21時17分の小浜行を廃止に、20時07分の敦賀行は20時39分に繰り下げ、小浜行に短縮変更となる。小浜までの最終は38分繰り上げ、小浜から先の最終も18時59分と１時間以上の繰り上げとなる。小浜行は東舞鶴発20時39分に繰り下げとなるため、京都発『まいづる』から新たに接続する。
越美北線では、福井～越前大野間で18本運転されていたのを15本に減らす。

福井発6時03分の越前大野行を廃止する。このことで越美北線の下り始発は３時間以上後の9時08分となる。これは県庁所在地駅としては、日本一遅い始発だ。この時間の始発ということは、下り方向の通勤、通学需要がないということなのだろう。

一乗谷までは、福井駅発8時00分の一乗谷東郷線、その先は7時55分の大野線の京福バスがフォローする。勝山でえちぜん鉄道とバスを乗り継げば、大野着8時33分と福井駅からバスを乗り通すより40分ほど早く到着する。

夕方時間帯については、18時21分の越前大野行を九頭竜湖行に変更、代わりに19時03分の九頭竜湖行を越前大野行に変更する。そのことで越前大野から先への最終が42分繰り上がる。最終の時刻繰上げで、芸備線の新見での備後落合行最終18時25分と変わらなくなる。

越前大野発を見ると、まず上り方向では、4時58分の福井行が廃止に、始発が6時25分になり、１時間27分繰り上がる。5時台の列車ということで、利用率が低かったのだろう。上り始発の福井着が7時23分だから、その返しの下りを7時30分発、次を繰り下げて10時08分発、12時50分発とすれば、遅くなった下り始発のフォローができると思ったが、今回の改正で始発が２両→１両になったので厳しいところだ。

10時13分の福井行も廃止に、このことで7時16分発から11時30分まで４時間以上開くことになる。一乗谷からは、朝倉資料館前発10時05分の京福バスがあるし、越前大野駅からは9時38分、10時38分のバスがある。列車よりバスの頻度が高いから、牟岐線の末端みたいにしてはどうかと。下り方向九頭竜湖行では10時16分発を10時07分発に９分繰上げる。越前大野までの時刻変更はないので、越前大野での停車時間12分が３分に短縮される。また、先述した通り、九頭竜湖行の最終が20時05分だったのが19時21分に繰り上がる。

九頭竜湖発は5時41分発を5時52分に繰り下げる。越前大野手前での増結に伴う徐行、越前大野での増結作業がなくなったことで10分ほど短縮されたため、越前大野から先にスジは改正前と変わらない。それ以外は数分の修正となっている。